“空き家”活用の先進事例「よってこしもだ」で月2回の親子英会話教室

横浜日吉新聞
「えんがわの家よってこしもだ」は2013年9月オープン。「多世代が集まる場」として運営をスタート。慶應義塾大学の学生や下田町を中心とした日吉地区の個人や団体との連携で、地域住民の方が主体的に活動に参画してくれることを目指している

「えんがわの家よってこしもだ」は2013年9月オープン。「多世代が集まる場」として運営をスタート。慶應義塾大学の学生や下田町を中心とした日吉地区の個人や団体との連携で、地域住民の方が主体的に活動に参画してくれることを目指している

空き家を利用した異世代交流スペース「えんがわの家よってこしもだ」(下田6)では、「お子さんと一緒に楽しくレッスン」することを目的とした親子英会話教室を、毎月2回、水曜日(今月は12月9日、16日)10時15分から10時45分まで開催しています。

「よってこしもだ」は2013年9月にオープンした一軒家の空き家活用スペース。昭和の名残りが感じられる懐かしい雰囲気の家として、また下田地域の赤ちゃんからお年寄りまで、地域の人々が集える地域拠点として、広く日吉地区内外でも知られています。

元々は個人の一軒家だったこの建物は、「地域のために役立ててほしいと、社会福祉協議会を経て利用の申し出があり、利用させていただく運びとなりました」と、代表の増井佐緒里さん

左から代表の増井さん、Facebook(フェイスブック)担当の林さん、雑貨担当の坂口さん。林さんは「夫の転勤で九州から横浜に来たので、この家との出会いに感謝しています」。坂口さんは消しゴムハンコ作りの先生としても活躍

左から代表の増井さん、Facebook(フェイスブック)担当の林さん、雑貨担当の坂口さん。林さんは「夫の転勤で九州から横浜に来たので、この家との出会いに感謝しています」。坂口さんは消しゴムハンコ作りの先生としても活躍

増井さんは下田町在住。港北区の地域子育て支援拠点「どろっぷ」や、NPO法人びーのびーの「幼稚園保育園ガイド」製作スタッフとしても活躍。二児の母として下田小学校や日吉台西中の図書ボランティアや、ともだち書店の読み聞かせボランティアスタッフ、横浜子育てサポートシステムの提供会員としても活動しています。

この家が提供されると決まったのが2012年8月。子育てボランティアをしていたことから、「下田町在住だった私に声がかかったのです」。開館準備も大変で、全くゼロからのスタート。オープンまでに1年近くかかり、日々大変な苦労があったとの事。

現在は、毎週水、木、金曜日がオープン日(土日は不定期、第1金曜休)となっており、最近1年間の利用者数は1635人(2014年10月~2015年9月・施設利用のみ、イベント参加者数は除く)。入館者は小学生が半分、乳幼児を連れた20代から40代のお母さんがさらに約半分。登録会員数は110家族・345名(2015年11月現在)。「利用される方を、もっともっと増やしてゆきたいです。スタッフは皆ボランティアで、現在9名、他にサポートスタッフの2名で運営しています。現在、補助金も受けず運営しているため、とても大変なんです」と増井さん。

毎週水曜日の朝には、藤田農園(高田町)の朝採れたての旬の野菜販売も。近所の高齢者にも人気で、この日も多くの人々が購入に訪れていた

毎週水曜日の朝には、藤田農園(高田町)の朝採れたての旬の野菜販売も。近所の高齢者にも人気で、この日も多くの人々が購入に訪れていた

また、「地域で子どもを育てる」「地域が子どもを見守る」ことを、子育てで学んだという増井さん。この大切さ、素晴らしさを強く感じた思いが、よってこしもだの運営を支える原動力となっているといいます。

増井さんは、「よってこしもだは子どもを中心とし、シニア、主婦、社会人、団体、そして学生と、多くの皆さんが集う”居場所”なんです。農家直送の野菜販売(藤田農園)やコンサート、語学講座や絵本読み聞かせなど、多種多様なイベントを行っています。ぜひ、多くの皆さんにお越しいただけたら」と、その取り組み、利用者を増やし、より地域に活気を与えたい、と想いを語ります。

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畳の部屋で、歌や工作を交えながら英語に親しめる

そんなよってこしもだでの人気イベントの一つが「親子英会話教室」。講師はやはり下田町在住の永井美奈子さんです。英会話教室での講師経験を活かし、2014年10月からこの講座を開始しました。

よってこしもだの人気イベント・親子英会話教室は「畳の部屋」で開催。いつも子育て中の親子で賑わう。アットホームな雰囲気で「ここはまさに家です」と語る利用者も。一般利用の午後の時間帯は小学生も多い

よってこしもだの人気イベント・親子英会話教室は「畳の部屋」で開催。いつも子育て中の親子で賑わう。アットホームな雰囲気で「ここはまさに家です」と語る利用者も。一般利用の午後の時間帯は小学生も多い

小学校英語指導者資格も保有しており、「よってこしもだの運営担当の黒須(くろす)悟士さんとここで知り合い、それをきっかけに横浜市立菅田小学校(神奈川区)での英語ボランティアをまずはじめました。よってこしもだも利用していて、楽しくみんなで英語を学べないか、とこの講座をここでも行うことになったんです」。

群馬県出身で、子どもを保育園に預けようにも、仕事を一旦辞めてしまっていたため、保育園の応募倍率が高く預けることができなかった永井さん。「よってこしもだは、0歳児の赤ちゃんから利用できるので、小さな子どもを持つ親でもとても利用がしやすく、ここでの交流が、子育てにもとてもプラスになっています」と語ります。

この英会話教室は初心者向けで、この教室も0歳児から未就学児までの子供と、その保護者が対象。永井さんも2歳のお子さんを同伴しての先生役。

学習支援や季節のイベント、工作教室、手作り市、シニア歌の会、コンサートと、大小イベントや連携施設、団体ももりだくさん。"えんがわの家"と銘打つだけに、庭でも遊ぶこともできる

学習支援や季節のイベント、工作教室、手作り市、シニア歌の会、コンサートと、大小イベントや連携施設、団体ももりだくさん。“えんがわの家”と銘打つだけに、庭でも遊ぶこともできる

永井さんは「初心者向けの英会話で、レッスンはテーマに沿って1回で完結するので、誰でもいつでも気軽に参加いただけます。歌や工作が中心の内容で、畳のお部屋でのんびり寛ぎながらのレッスンなので、楽しく親子で英語に触れていただけます」。

終了後は昼食も参加者同士一緒に取ることができるので、新しい友達作りにも最適と評判。「だいたい親子15組くらいまでの参加人数のアットホームな教室ですので、ぜひ初めての方もお越しください」と永井さん。

料金は、1レッスン500円(税込)、施設利用料含む。教材費が初回のみ500円(税込)かかります。予約は参加日の3日前まで、下記リンクのホームページよりご予約いただけます。

2階には洋室(8畳程度の広さ)の貸しスペースもあり、大人向けイベントやワークショップ、各種教室会場としても利用されている。ピアノもあるため、ミニ演奏会の利用も可

2階には洋室(8畳程度の広さ)の貸しスペースもあり、大人向けイベントやワークショップ、各種教室会場としても利用されている。ピアノもあるため、ミニ演奏会の利用も可

劇的な高齢化や少子化を控えたこの日本社会での「空き家活用」の先進事例として、全国的にも注目されている「よってこしもだ」のチャレンジ。世代を越えた「居場所作り」の行方を、これからも追っていきます。

※「えんがわの家よってこしもだ」は、会員会費1000円(年会費なし)が登録時のみ、また、1日あたりの利用料が大人:会員200円、ビジター利用300円(価格はいずれも税込)かかります(18歳まで無料)。会員になると、各種講座・イベントに会員価格適用や2階スペース利用、運営参加などの特典有りとの事。

12月23日(水・祝)から1月12日(火)まで冬期休館。詳細は下記の参考リンクをご参照ください。

【関連リンク】

下田町にある福祉関連の3施設が連携、10/31(土)に「下田ふれあいまつり」(2015年10月26日)

「畑で学び、食べる」農業体験、藤田農園(高田町)で11/14(土)から4回開催(2015年11月11日)

【参考リンク】

えんがわの家よってこしもだ公式ホームページ

Pear English親子英会話 Season2 みんなで楽しく英語を学ぼう(予約画面へのリンク有)

【地図・ルート】グーグルマップ※日吉駅西口から中央通り経由で約24分(1.9km)

【交通案内】日吉駅西口ターミナルから東急バス(日22系統)サンヴァリエ日吉行き、または(日21系統)高田町行きで「新田坂下」下車、徒歩1分


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