東急電鉄は2015年9月から東急線と子どもの国線の全線が1日乗り放題となる「東急ワンデーオープンチケット」の通年発売を始めました。このチケットは大人660円、子どもは330円で、日吉駅や綱島駅など各駅の自動券売機で販売しています。
これを買うと、東急東横線(横浜~日吉~渋谷)や目黒線(日吉~目黒)のほか、田園都市線や多摩川線、大井町線、世田谷線(路面電車)などに加え、子どもの国線も含めすべての路線で1日中何回でも乗り降り自由になります。
ただ、東急電鉄の全国の私鉄のなかでも運賃の安さで知られていますので、何度か乗り降りしないとモトは取れません。
たとえば、日吉と横浜を往復してもICカード(パスモ・スイカなど)運賃で390円、渋谷の往復は534円です。日吉からもっとも遠い田園都市線の中央林間まで往復しても658円ですので、ICカード運賃のほうが得になります。
どこかで寄り道(途中下車)する場合に使うのがよさそうです。
往復するだけでお得になるのは、子どもの国線で「子どもの国」(横浜市青葉区にある子ども向け大型施設)に行く場合で、日吉~子どもの国を往復すると906円かかりますので、この東急ワンデーオープンチケットを使えば246円も安くなります。また、世田谷線の沿線を往復する際も安くなるケースが多いでしょう。
日吉・綱島駅から各地へお得な乗車券はこれ!
東急ではこの全線乗り放題券のほか、各地へのお得な乗車券が自動券売機で発売されています。
なかでも一番お得なのは、「東急お台場パス」です。
綱島・日吉の両駅から、東急大井町駅経由で「りんかい線」に乗り換え、お台場や東京ビッグサイト、新木場へ行く際には、往復するだけでモトが取れます。東京ディズニーランド(新木場駅の2駅先は舞浜駅)へ行く最短ルートとしても使えそうです。
綱島・日吉駅発着で大人850円、子どもは430円となっています。
このほか、みなとみらい線への「みなとみらいチケット」もお得です。元町・中華街への往復運賃(810円)よりも安く、みなとみらい線内が自由に乗り降りできます。綱島・日吉駅発着で大人770円、子どもは390円です。
「りんかい線」も「みなとみらい線」も東急に比べると運賃が異常なほどに高いので、こうしたお得な切符が重宝しそうです。
「東急東京メトロパス」は渋谷駅から「副都心線」や「半蔵門線」、または目黒駅から「南北線」、あるいは中目黒駅から「日比谷線」に乗り継ぎ、都内各地を往復する場合に適しています。
綱島・日吉駅発着で大人が950円、子どもは480円です。三田線などの都営地下鉄には乗れません。
ただ、日吉から押上や浅草を往復してもICカード運賃は906円ですみますので、一度、都内のどこかで下車したり寄り道をする場合に買ったほうがいいでしょう。
【参考リンク】
・東急電鉄「おトクなきっぷ」