横浜市が公開している古い地形図
再開発や新路線の開業など、これからも急激に変貌を遂げようとしている日吉の街ですが、時に古い時代の姿を見たくなったり、思い出したくなったりしませんか。
そんなときにのぞいてみたいのが、横浜市の建築局が公開している「三千分一地形図」です。
【注意】2019年3月の横浜市サイト刷新にともない、「三千分一地形図」は新サイトへの移行中のため、PDF形式で一部のみが暫定的に公開されています。本ページのリンク先も移動しています（2019年5月27日追記）
1928（昭和3）年から1953（昭和23）年にかけてと、1954（昭和29）年から1965（昭和40）年の2種類の地形図が公開されています。
日吉地区では、
・昭和22年5月：日吉台
の地図が公開されており、現在の慶應大学日吉キャンパスが「藤原工業大学」となっていたり、西口駅前の放射状の道路沿いでは、まだまだ建物がまばらで地名が「日吉台西原」や「日吉台東原」という表記になっています。
日吉台小学校は「日吉台国民学校」との名で、現在は近接している「慶應普通部（中学校）」の姿もありません。
綱島街道に目を転じると、現在「日吉台学生ハイツ」が建っている場所に池の表記が見えます。
今はアピタ日吉店や日本興亜、NRI野村総研が建つ「岡本工作機械製作所」の場所は、「建設敷地」となっています。実際には昭和17年に建設されているはずなので、戦火で焼かれたのか、軍事上の機密であえて建物の表記を消しているのかが気になるところです。
駒林や下田周辺はほとんど家の姿がなく、相当に自然が豊かだったのではないかと想像させられます。
一方、この続きで昭和15年3月の「南綱島」の地図も残っているのですが、こちらは駅名が「綱島温泉駅」となっていて、駅周辺には温泉関連の施設でしょうか、日吉とは違って建物が密集している様子が興味深いところです。
昭和30年代の地図では、
・綱島（昭和38年、日吉駅周辺から綱島駅周辺まで）
・井田（昭和38年、日吉駅周辺から下田周辺まで）
の2つが見どころです。昭和も38年になると、高度経済成長で駅周辺には家々が密集しつつある様子がうかがえます。また、南日吉団地（現コンフォーレ南日吉）の姿も現れます。
この地図は、それほど重いわけではありませんので、スマートフォン上でも何とか閲覧はできます。
5～7年前の写真を見るならグーグルストリートビューで
一方、こんな古くはなくても、近い過去なら写真で見ることもできます。
グーグルストリートビューでは最近、2008年以降に撮影された当時の画像を見られるようになっています。
左上の撮影年月の部分をクリックすると過去の画像が出てきます。（下部のツマミで好きな年を選んでください）
左上にある撮影年月を書いた部分をクリックすると、過去の画像が出てきます。
日吉の街ではこんな感じになります。（リンクの部分を押すと実際の画像が見られます）
2009年10月当時のパナソニック綱島事業所、立派な建物でまだまだ活気があります（リンク）
2009年11月のパナソニック綱島事業所
ところが2015年5月には、同じ場所とは思えないほどに変貌してしまっています（リンク）
2015年5月のパナソニック綱島事業所
こちらは2009年9月の箕輪町2丁目にあった「神奈川日産日吉箕輪店」と「回転寿司ぐるめ亭」付近の画像です（リンク）
2009年9月の「神奈川日産日吉箕輪店」と「回転寿司ぐるめ亭」付近
2015年3月になると、神奈川日産は跡形もなく消えてマンションに、「ぐるめ亭」は葬祭場の公益社に変わっています（リンク）
2015年3月の「神奈川日産日吉箕輪店」と「回転寿司ぐるめ亭」付近
こちらも箕輪2丁目、アピタ近くにあった「DOWAサーモテック横浜工場」を2009年9月に撮影した画像です（リンク）
2009年9月の「DOWAサーモテック横浜工場」
2014年3月になると跡形もなく消えていました（現在、大型マンション「プラウド日吉」を建てている場所です）（リンク）
2014年3月の「DOWAサーモテック横浜工場」
このように、最近までの6～7年間にわたる風景の移り変わりを見ることができます。
こちら日吉駅東口（慶應キャンパス前）または、日吉駅西口から少し過去の様子を見るために、ふらりバーチャル上から出発してみませんか？
