区民ホールなどの高層再開発ビル、2023年3月までに新綱島駅と“同時開業”目指す | 横浜日吉新聞

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新綱島駅(仮称)の上部に建設する28階建ての再開発ビルは、2022年10月から2023年3月までに開通を予定する「相鉄・東急直通線」と同時に完成させる計画であることがわかりました。現在開会中の横浜市会で、市が事業スケジュール予定などの資料を公開したものです。

横浜市会「建築・都市整備・道路委員会」に市の都市整備局が示した2017年9月19日現在の資料には、“まちびらき”までの具体的なスケジュールが示されている

この地下1階・地上28階建ての複合ビルは、下層部に商業施設と区民ホール(区民文化センター)などを設置し、上部をマンションとする“高層再開発ビル”。相鉄・東急直通線の開通が延期となったことで、その上部に建てられる同ビルも、工事計画の見直しが迫られていました。

今回公開された資料によると、鉄道開業と同様に2022(平成34)年度(2023年3月末まで)に「ビル竣工」と「まちびらき」を行う予定であると明記しています。これにともない、昨年(2016年)12月に可決した条例で定めた工区について、再開発ビルなどが位置する「第一工区」と、旧温泉施設「東京園」などがあった側の「第二工区」に分割する条例改正も行われました。

再開発ビルはマンションが中心だが、低層階には商業テナントや区民文化センターが設けられる(「横浜市港北区における区民文化センター基本構想検討委員会」が2016年3月にまとめた答申より=PDF

関係者によると、第一工区の再開発ビルから先に工事を行うとともに、現時点ではバスターミナルと地下に設置する1000台規模の自転車駐輪場についても、駅開業と同時に開設する計画だといいます。

トンネルや地下駅といった鉄道工事が遅れることにより、その上部にある再開発工事でも遅延が懸念されていましたが、鉄道と再開発工事を同時並行できる見通しが付いたことは朗報といえそうです。

(※)見出し左の画像は2016年2月16日の都市計画市素案説明会における横浜市のスライド資料(PDF)より

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<相鉄直通線の延期>綱島での“被害”甚大、新バス乗場も自転車置場も完成時期を示せず(2016年9月7日、当初の2019年4月開業遅れが発表され、再開発にも暗雲)

<新綱島駅>再開発ビルに整備の「芸術ホール」、300名規模で多目的型を軸に議論(2015年10月13日、メインとなるホールについては300人規模を予定)

【参考リンク】

市第34号議案 横浜国際港都建設事業新綱島駅周辺地区 土地区画整理事業施行条例の一部改正についてPDF、2017年9月19日、横浜市会「建築・都市整備・道路委員会」への提出資料)


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