<レポート>Sトレインと直通運転で身近になった「秩父」は観光スポットが満載

横浜日吉新聞

西武鉄道による秩父をPRするテレビCM紹介ページ

東横線から秩父への直通列車が運転され始めたことを契機に、無理のない日帰り観光が可能となり、沿線の身近な観光地となりつつある「秩父(ちちぶ)」。秩父市内ウォーク・SL列車・長瀞(ながとろ)ラインくだりという“3大観光スポット”を写真でレポートします。

秩父は「ちちんぶいぶい秩父」「ココロによく効くおまじない」などとのキャッチフレーズでテレビCMを行い、西武秩父駅には直結した日帰り温泉を新設するなど、西武鉄道がもっとも力を入れている観光地。東横線からの「S-TRAIN(Sトレイン)」を新たに運転しただけでなく、西武線内では車内で豪華料理が味わえる「旅するレストラン 52席の至福」も運転しており、秩父への観光客誘致に余念がありません。

そんな秩父観光の拠点となるのが「西武秩父」駅。都心からの列車はここが終点ですが、秩父エリアの観光に欠かせない地元電車の「秩父鉄道」の駅は別の場所。都心でいえば「西武新宿駅」とJR・地下鉄などの「新宿駅」とが離れているような感じでしょうか

西武秩父駅から見た秩父市内の様子、秩父市の人口は約6万2000人、観光スポットのある中心部へは西武の駅から少し歩く必要があります。下に見えるのは秩父鉄道の線路ですが、駅は見えません

まずは西武秩父駅から直結する日帰り温泉施設の脇を抜けて、近接する秩父鉄道の「御花畑(おはなばたけ)駅」へ向かいます

西武鉄道との乗り換えに最適な御花畑駅は徒歩3分ほど、小さな駅ですが、ここから秩父鉄道へ乗り換えることができ、SL列車も停車します

御花畑駅の近くにある「番場通り」は観光スポットの「秩父神社」への参道で、沿道には古い建物が多数残っていて歩いて楽しい通りです(周辺マップはこちらをご覧ください

秩父地方の総鎮守である「秩父神社」は外せない観光スポット、西武秩父駅からは徒歩10分超という距離です

秩父神社に隣接する「秩父市秩父まつり会館」は、秩父地方で今も多数受け継がれている祭りを体感できるおすすめ施設(入場料500円)

秩父まつり会館では、昨年(2016年)末にユネスコ無形文化遺産に登録された「秩父夜祭」を実物大の模型と、音と映像による演出「プロジェクションマッピング」、さらには3D映画でも体感できます

秩父といえばテレビ番組「笑点」でおなじみの落語家・林家たい平さんの出身地。街を歩けばいたるところで写真などを見るはずです

「秩父まつり会館」の反対側にある「秩父ふるさと館」も観光拠点。大正時代に繁栄した銘仙問屋の店舗を使っており、ふらりと入ってみる価値はありそう。中ではお土産販売店や郷土料理店があり、食事の際にも重宝します

秩父の名産品である「味噌」を使ったB級グルメ「秩父みそポテト」が近年人気を集めているそうで、1本100~200円と手軽なので観光中の食べ歩きにもおすすめです(参考リンク「みそぽてと本舗」)

秩父鉄道の中心となる「秩父駅」は大きな駅舎で、中には土産店もあります。秩父まつり会館からは徒歩3~4分ですが、「西武秩父駅」とは1.2キロほど離れていて、歩くと15分ほどかかります

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秩父観光に欠かせない「秩父鉄道」とSL列車

秩父鉄道の路線図、SL列車は熊谷から長瀞と秩父、御花畑を経て三峰口まで走らせています(秩父鉄道公式サイトより)

秩父エリアの観光に欠かせないのが秩父鉄道。列車本数は1時間に1~2本しかなく、運賃も少し高かったり(フリーきっぷ類がお得かもしれません)、パスモなどのICカードが一切使えなかったりと、都心の鉄道とは感覚が異なりますが、のんびりとした車窓が楽しめ、30年ほど前から土休日を中心にSL列車「パレオエクスプレスも1日1往復を運転。

首都圏からもっとも近いSL列車として、今では秩父観光に欠かせない存在となりました。

少しだけSL列車に乗りたい場合に役立つのが「SLわくわくチケット」(秩父駅から790円、御花畑から760円)、終点の三峰口まで片道分の乗車券とSL整理券(自由席)がセットされています

SL列車が秩父駅を出発するのは12時15分(御花畑は12時19分発)。少し早いランチをとった後にSL散歩を楽しむ、というのはいかがでしょうか(※時刻は土休日のもので、平日運転時は若干異なります=詳細はこちら

SL列車の車内は自由席(乗車券プラス510円)と指定席(乗車券プラス810円)があり、この日(日曜日)の自由席はかなり空いていて快適でした

煙を吐きながらのんびり山あいを走ります、沿道では手を振ってくれる人が多く、車窓を眺めているだけでほのぼのとさせられます

秩父駅から45分ほどかけて終点の三峰(みつみね)口に到着、周りは山に囲まれています

「三峰口」という駅名の通り、入口に位置しているため、著名な「三峰神社」へは駅前から路線バスで50分ほどかかります。バスはSL列車に接続しておらず、西武秩父駅から発着しているので、そちらで乗ったほうが便利かもしれません

三峰口駅では、SLの給水風景を目の前で思う存分見ることができます

帰りは秩父鉄道の普通列車に乗ってみました。この電車、少し薄汚れてしまっていますが、どこかで見たことありませんか? 少し昔に東急線で走っていた車両です

ちなみに秩父鉄道が持っているもう一つの普通電車はこちら。都営地下鉄の三田線で昔走っていた車両で、どこか懐かしくなります

秩父へ来たら外せない「長瀞ラインくだり」

秩父観光のメインイベントと言えそうなのが、大きな岩を縫うように荒川を船で下る「長瀞ラインくだり」。毎年3月上旬から~12月初旬まで、荒天時や増水時を除いて9時から16時頃まで運航されています。

ラインくだりの拠点となる長瀞(ながとろ)駅へは御花畑駅から秩父鉄道で20分超とそれほど遠くはありませんので、秩父へ行った際は一度は体験したいところです。

風情を感じさせる長瀞駅、ここが観光拠点となります

長瀞駅前から踏切を渡ってすぐの場所に「長瀞ラインくだり本部」があります。チケットを購入できるほか、待合室もあります

ラインくだり船の乗場「岩畳」は駅のすぐ近くにあり、ここは川での水遊びにも最適な場所のようで、幼児や小学生が遊んでいる様子も

岩畳(長瀞駅近く)から高砂橋まで下るコースは「Bコース」といい、乗船料金は大人1600円、子どもは800円。さらに上流から下る「Aコース」(料金同じ)を楽しむ場合は、ラインくだり本部からバスで乗場まで送ってもらえます。なお、土日など混雑時は乗船まで1~2時間待ちとなることがあり、あらかじめWebで予約しておくと優先的に乗船することができます

前後2人の船頭さんが竿をさばきながら、荒川を下っていきます。途中には急流スポットもあり、水を目いっぱい浴びてしまうことも……

船頭さんが竿と舵で懸命に船を操りながらも、見どころを楽しく案内してくれます

20分ほど(川の水の量によって変わります)で終点の高砂橋という場所に着きます。ここでマイクロバスが待っていて、長瀞駅まで送り返してくれます。長瀞駅に戻ったら、宝登山(ほどさん)など他の観光地へ行ったり、土産店や飲食店を巡ったり、まだまだ楽しめます

「Sトレイン」以外に便利な直通列車も

東横線沿線から秩父へは全車指定席の「Sトレイン」(レポート記事はこちら)が便利ですが、これ以外にも西武鉄道・秩父鉄道への直通列車に乗り継ぐ方法があります。

秩父鉄道へ直通運転している西武の「快速急行」列車(イメージ写真)

土日祝日のみ「西武池袋駅」から秩父鉄道の三峰口と長瀞(ながとろ)駅へ直通する特別料金不要の「快速急行」列車朝7時5分発(長瀞行三峰口行)と8時5分発(長瀞行三峰口行)の2本を走らせています。

7時台の直通列車は、菊名駅6時19分発の「特急小手指行(※大倉山は6時14分、綱島は6時16分、日吉は6時18分発の各駅停車和光市行に乗れば武蔵小杉で乗り換え可能)に乗れば、途中の石神井公園駅(7時13分着)で「快速急行列車」(7時17分発)へ乗り継ぎができ、長瀞(9時19分着)や三峰口(9時17分着)へ直行できます。

秩父鉄道へ直通する「快速急行」列車の車内イメージ

同様に8時台の列車は、菊名駅7時19分発の「特急小手指行(※大倉山は7時12分、綱島は7時14分、日吉は7時16分発の各駅停車和光市行に乗れば武蔵小杉で乗り換え可能)に乗ると、石神井公園駅で乗り継ぎが可能。長瀞(10時17分着)や三峰口(10時17分着)へ直行が可能です。

なお、復路では長瀞は15時22分発16時25分発三峰口は15時25分発16時25分発の西武線直通「急行」があり、これに乗って石神井公園駅まで行き、ここで東横線方面への直通列車に乗り換えると比較的楽に帰れます。(※時刻は2017年8月現在)

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<レポート>東横線から秩父への観光列車「Sトレイン」、子連れ旅行にも使えそう(2017年8月12日)(2017年8月12日)


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