日吉の慶應大学院「SDM研究科」と港北区が連携協定、日吉台小で先進授業も

横浜日吉新聞

地域課題の解決スポーツデータを通じた未来型の教育を実践へ――。港北区と慶應大学日吉キャンパスを拠点とする同大大学院システムデザイン・マネジメント研究科(SDM研究科)がこのほど連携協定を結びました。今後両者は「地域の課題解決」や「スポーツデータの活用」といったテーマを皮切りに、さまざまな取り組みを継続的に行っていく考えです。

港北区と慶應大学院システムデザイン・マネジメント研究科(SDM研究科)による連携協定の締結式は協生館で行われた(6月1日)

今回発表された取り組みでは、今月(2017年6月)下旬から日吉台小学校(日吉本町1)の5年生3クラスで、SDM研究科と慶應大ラグビー(蹴球)部が「スポーツデータサイエンス教室」と題した先進的な特別授業を実施。初心者向けの「タッチラグビー」を児童にレクチャーし、その際の動きをGPS受信機やカメラ、ドローン(無人飛行機)を使ってデータ化したうえで、各個人が最大限の力を発揮するためには、どうすれば良いのかを考えていく内容になるとのことです。

また、秋ごろには港北区内でスポーツのデータ活用に関する公開セミナーやワークショップの開催も予定。区内では日産スタジアムで2019年にラグビーワールドカップ(W杯)が行われ、翌年の東京五輪でもサッカー競技の会場に決まるなど、世界的なスポーツイベントの中心地となることから、区とSDM研究科では、スポーツデータの先進的な収集や分析方法と考察する力を養ってほしいとの思いがあるといいます。

こうしたスポーツデータ分野での取り組みと並行し、地域課題の解決へ向けた動きとしては、同研究科の授業「システムデザイン・マネジメント実習」に港北区の職員が登壇。受講者が港北区の課題に対してアイデアを出し合い、解決策を探るという実践的な取り組みも今年4月から行われています。

慶應義塾150周年の2008年に誕生したSDM研究科は日吉キャンパスの協生館を拠点としている(同研究科公式サイトより)

SDM研究科は、2008年の開設以来、日吉キャンパス内の協生館を拠点として社会人を中心に受け入れている大学院。理系や文系といった従来の“縦割り型”の学問分野にとらわれず、あらゆる学問を横断した型での解決策を提案(デザイン)するという「国際的に例を見ない大学院」(同研究科)。

先月(2017年5月)現在で修士課程152人と博士課程63人の計215人の学生が所属。80名超いる教員には、行政や研究所、企業勤務経験者が目立ちます。

協定書を手にする左からSDM研究科委員長の前野教授、港北区の横山区長、日吉台小の石坂校長

今回の連携について、SDM研究科で委員長をつとめる前野隆司教授は、「以前から港北区とは(教員と港北区の現場担当者レベルで)連携してきたが、今回の協定でより強化されることになる。世界に誇れるまちづくりの事例が生まれることを祈っている」と話します。

港北区の横山日出夫区長は「連携が地域課題の解決につながっていくとともに、(SDM研究科の)研究にも貢献できる」と述べ、日吉台小の石坂由美子校長も「大きなプロジェクトに参加させていただけることは嬉しく、今回の取り組みが区の発展につながるということを子どもたちにも伝えていきたい」と期待を寄せていました。

【関連記事】

日吉の慶應大学院+ラグビー部、日吉台小の5年生に行った先進的な授業とは(2017年7月3日、※その後に行われた先進的な授業をレポート)

「スポーツ産業」をテーマとした大型カンファレンス、慶應日吉で10/11(火)に(2016年10月3日、SDM研究科はスポーツ関連の研究に積極的)

【参考リンク】

慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 × 港北区 連携協定を締結(横浜市)

慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科と港北区が連携協定を締結(慶應義塾)

慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント(SDM)研究科


関連スポンサー広告(グーグルから配信)