税理士・澤口さんが日吉駅近に新事務所オープン、地域をつなぐ相談所に | 横浜日吉新聞

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生まれ育った港北区で起業してもうすぐ2周年。明るい人柄と「細やかなコンサルティング」で知られる税理士・澤口(さわぐち)洋輔さんが開業した「澤口税務会計事務所」(日吉4)が、先月(2017年)4月1日にスペースを拡張し、新たに日吉駅から慶應義塾大学矢上キャンパス(日吉3)、チロル幼稚園(同)方面の綱島街道沿いに移転オープンしました。

日吉駅から綱島街道の坂を川崎側(慶應矢上キャンパス側)に下り5、6分の場所に「澤口税務会計事務所」が新たに移転・新装オープン。所長の澤口洋輔さん(左)と事務所スタッフの佐藤英多さん(右)(写真:澤口税務会計事務所提供・リンクは公式サイト)

日吉駅から綱島街道の坂を川崎側(慶應矢上キャンパス側)に下り5、6分の場所に「澤口税務会計事務所」が新たに移転・新装オープン。所長の澤口洋輔さん(左)と事務所スタッフの佐藤英多さん(右)(写真:澤口税務会計事務所提供・リンクは公式サイト)

澤口さんの信条は「整理して、分かりやすく」。相続や確定申告、起業や不動産など、悩みが尽きない地元・港北区周辺に在住の相談者から高く評価・感謝されているという相談会では、丁寧に「相談シート」に相談者から聞きとった悩み事を記載、その解決策を後日相談者の手元に送付することにより、「時に応じ頼っていただける関係が、この相談会をきっかけに生まれるんです」と、一人ひとりの相談者と「丁寧に向き合う」ことにより、多くの信頼感を得てきたといいます。

隣近所に「頼れる」地域コミュニティーが昭和・平成と時代を重ねだんだんと減ってきている昨今、少子高齢化や核家族化もより進行。横浜で最も単身者が住まうここ港北区ならではの「お金・税金」にまつわる悩みの解決法を、「より分かりやすく」伝えることで、多くの顧客の信頼関係を勝ち取ってきた澤口さん。

まだ三十代半ばの「若き」税理士として活躍する澤口さんが、なぜ、多くの人々からの信頼感を得られるのか。澤口さんにその経験と志(こころざし)、仕事内容や夢、これからの目標についてなど、詳しくお話を聞きました。

少年時代は野球に夢中、菊名から「野球の強豪校」へ遠距離通学も

澤口洋輔さんは東急線・JR横浜線菊名駅にも近い神奈川区松見(まつみ)町生まれ。幼少時から野球で遊んでいたという野球少年。「とにかく野球が好きだったので」と、港北小学校(菊名2)に進学した後も、小学校4年生になってからは少年野球チーム「富士塚レディアンツ」に入部。小学校6年生まで地元でも伝統があることで知られる同チームで過ごします。

所長の澤口洋輔さんは神奈川区生まれ、菊名育ち。野球が大好きで今も横浜スタジアムに観戦に行くという。事務所の外観にも「ふるさと横浜」の風景で彩る。配色の緑は「日吉のイメージ」にてデザインしたという(写真:同事務所提供)

所長の澤口洋輔さんは神奈川区生まれ、菊名育ち。野球が大好きで今も横浜スタジアムに観戦に行くという。事務所の外観にも「ふるさと横浜」の風景で彩る。配色の緑は「日吉のイメージ」にてデザインしたという(写真:同事務所提供)

中学時代も「野球に憧れて」野球の名門・東海大学付属相模中等部(東海大相模中)に進学、野球部で青春を過ごすものの、「野球好きの結果か、練習のしすぎで肘(ひじ)を痛めてしまい、野球の道は諦めました」と、同高等部(東海大相模高)に進学後は陸上部で長距離走にトライ。

「今につながる(コツコツ続ける)精神力は鍛えられました」という澤口さんは、今でも野球やスポーツが大好き。今でも仕事の合間にスポーツジムや野球観戦に通っているといいます。

「小さな頃から近所の友だちと野球を横浜スタジアムに観に行っていたのもとても懐かしいです。今でも、お客様や同僚、仲間や友だちと野球観戦すると、とても楽しい時間を過ごすことができます」と、今もつながっているという当時の友人・仲間や、野球が好きな人々との交流も、今の仕事の礎・糧(かて)になっていると語ります。

大学時代は弁護士を目指す、司法浪人を経て税理士の道へ

高校卒業後は中央大学(東京・八王子市)に進学。税理士といえば商業系の学部、かと思いきや、澤口さんが志したのは「弁護士」。法学部で学ぶものの、澤口さんが大学を卒業した頃は、司法試験合格の近道とも言われる法科大学院(2004年より設置)もない時代。

事務所建物の入口付近。税理士として晴れて事務所を構えるまでの道のりは平坦なものではなかった

事務所建物の入口付近。税理士として晴れて事務所を構えるまでの道のりは平坦なものではなかった

「長く司法浪人をしてしまいました。しかし、そのおかげで、法律的な知識も身に着きましたし、弁護士や法曹関連の道に進んだ友人もたくさんできんです」と当時からの縁がやはりつながっていると澤口さん。

司法試験の受験を重ねるもいよいよ断念、というタイミング(2008年)で、澤口さんは、東京・清瀬にある税理士法人公盛会計事務所(現:税理士法人けやき)に入所。六法全書を電卓に持ち替えて、5年間、税理士になるための基礎を学びます。

この事務所では、「一通り何でも学べる環境がありました」。開発が進む清瀬市近郊での、地主の方の相談や相続、大小建設業、都心にある上場企業の対応や、事業を行う人、そして海外との取引の相談など、「経験豊富なメンバーと多様なお客様に囲まれて、実に幅広く業務を学ぶことが出来、今にその経験がとても活きています」と、早くも懐かしさ感じる当時を振り返ります。

より積極的な節税対策を学んだコンサルティング特化時代

2014年には、新たにキャリアを広げ、深めるべく、不動産オーナーなどの富裕層を対象とした税務相談・コンサルティングに特化した株式会社鹿谷(しかたに)総合研究所(文京区本郷)に入社します。

じっくり相談できるよう、オフィスの内装も新たにより寛ぎやすい空間へと変更予定。来月(2017年)6月上旬には実施したいと澤口さん

じっくり相談できるよう、オフィスの内装も新たにより寛ぎやすい空間へと変更予定。来月(2017年)6月上旬には実施したいと澤口さん

ここで澤口さんは、不動産オーナーの節税対策のコンサルティングを専門に行います。

例えば、個人でアパートを経営するか、会社で経営するかを専用ソフトも駆使しながら詳細にシュミレーションしてみると、年間の所得税や将来の相続税が何百万、何千万と違ってくることもあったといいます。

この節税効果をお客様に分かりやすく伝えることにより、対策の実行を促し、結果として、お客様に大きな利益となるということも学んだといい、「この道のプロフェッショナルとしてメディアなどでも有名な代表取締役・公認会計士・税理士の鹿谷哲也先生にも多くを学ばせていただきました」と、今につながる「積極的な節税対策」で、顧客を満足させられるスキルを体得したといいます。

税理士たるもの「常に最新の税法は学ばねばなりませんが、税法も変わっていくもの。最新の情報を学び、お客様のために役立たねばと思えるようになったんです」と、より“積極的に”自ら働きかけるプロフェッショナルの税理士として、事務所を運営していくことについての知見も得られたと澤口さんは前職時代を振り返ります。

いよいよ「故郷・港北区」で独立、事務所は日吉へ

これまでの2つの税務コンサルティングを手掛ける法人にて実務経験を積んだ澤口さんは、いよいよ2015年6月に税理士登録を完了。晴れて翌7月、自宅マンション(高田)の一室にて「澤口税務会計事務所」を開業。業務は好調で、翌2016年4月からは、今の新オフィスにも近い同じ綱島街道沿いの徒歩数分の場所(日吉4・月村マンション内)に事務所を移転します。

独立するまでは、ずっと都内の法人で勤務してきただけに、「まさに、“ゼロ”からのスタートだったんです」と、地縁・血縁こそあれ、営業的には全くつながりもない中からの挑戦にトライした澤口さん。

澤口さん考案の領収書保存ファイル。より整理してもらいやすいようにと作成し顧客に渡している(写真:同事務所提供)

澤口さん考案の領収書保存ファイル。より整理してもらいやすいようにと作成し顧客に渡している(写真:同事務所提供)

独立してまず強く打ち出したかったのが、「それまで追われるように担当業務をこなしていたのですが、今は自分に全ての裁量がありますので、よりしっかり、じっくりとお客様と向き合えるようになったんです」と、担当業務を与えられていたそれまでと比べ、「より丁寧に、必要なタイミングで、必要なだけ時間をかけて」一人ひとりのお客様に対応できるようになったこと。

少年野球チームの知り合いや、学生時代からの友人の弁護士から受けた仕事もきっかけとなり、少しずつ口コミも増え、今では法人、個人の顧客60件、相続申告も開業以来30件超も扱うまでに成長します。

これまで経験を積んできた法人相手の税務顧問や、個人・法人の相続対策・申告、確定申告や各セミナー等の講師・相談員と、日々その活躍の場も広げている澤口さんの活躍により、昨年(2016年)4月より社員も一人増え、晴れて今年(2017年)4月より、現在の新事務所への移転も実現できたといいます。

じっくり話せる相談会を実施、「人と人をつなぐ」場に

今、澤口さんが力を入れているのが、月に2日、毎月開催しているという税金・相続などの「無料相談会」9時から20時までの約1時間まで(1人あたり)、事前予約制・無料で、相続や節税、贈与や確定申告、不動産、企業等の相談を実施。今月は(2017年5月)19日(金)、20日(土)に開催予定です(事前の電話予約要)

佐藤英多さん(左)は、澤口さんの1社目の会社での後輩。東京から日吉に引っ越してきたという。無料相談は毎月7~10名程度に行っているが「連絡を継続して取り合うことがほとんど」(澤口さん)と、相談者から二人への信頼も厚い(写真:同事務所提供)

佐藤英多さん(左)は、澤口さんの1社目の会社での後輩。東京から日吉に引っ越してきたという。無料相談は毎月7~10名程度に行っているが「連絡を継続して取り合うことがほとんど」(澤口さん)と、相談者から二人への信頼も厚い(写真:同事務所提供)

日吉駅から徒歩約5分と交通支便な場所にある新事務所は、外観のガラス壁面に横浜・みなとみらいや山下町などベイエリアを感じさせる景色をアレンジ。「横浜スタジアムが好き」だという澤口さんらしい、故郷・横浜への想いに満ちたデザインに仕上がっています。

事務所内もより気軽に、リラックスして立ち寄っていただけるようにと、やはり仕事でつながったという地元・新吉田東の池原靖史建築設計事務所にも協力を仰ぎ、「来月・6月初旬にも、ゆっくりと寛いでもらえる空間を創出するため内装工事を行います。工事後の室内にもご期待ください」と、オフィスのファシリティ整備にもより力を入れたいと語る澤口さん。

日々の仕事については、「税理士事務所の仕事のゴールは税金の計算をして申告書を作成するというものになりますが、そこに至るまで、お客様の生活スタイルや家族関係・仕事への考え方・将来の計画など多くの会話を通じて理解していく必要があり、その関係を築いていく過程そのものがとても楽しく、またとても大切に感じています」とのこと。

じっくり話せる相談会で、「聞きとった悩みを余さず記載」しているという相談シート。解決策を時間をかけ「じっくりと考えて」回答を追記し送付しているという(写真:同事務所提供)

じっくり話せる相談会で、「聞きとった悩みを余さず記載」しているという相談シート。解決策を時間をかけ「じっくりと考えて」回答を追記し送付しているという(写真:同事務所提供)

また、消費税所得税・住民税・会社であれば法人税、不動産にかかる固定資産税、そして財産を引き継ぐときにかかる贈与税相続税など、さまざまな種類がある税金について、「ややこしい税金の話をわかりやすく伝えること」「理解してもらうことで不安や悩みを解消し、次の行動に導くこと」を大事にし、日々の業務を行っているといいます。

特に、商売をされている方の利益管理をよりわかりやすく行うことができるクラウドサービスの提供にも力を入れているといい、「ぜひIT化の時代、業務効率化のためにも導入を推奨しています」と、より時代に合った税務会計処理を行うことが可能であると力を込めて語ります。

将来の夢、そして未来~10年、20年、そして30年と地域に根差す決意

将来の夢は、と聞くと、「今、ベンチャーの相談や税務コンサルティングを請け負う機会も増えていまして、急成長中のITを利用した通販の事業を手掛ける方など、若い方からの相談を受けることもあり、自身とても刺激を受けています。より業務に集中してもらいたいと、信条である“分かりやすさ”をモットーに、領収書などのサンプル収集ファイルの提供や、データソフトを利用したクラウドでの会計管理などを行っています。より多くの企業家がここ日吉や綱島、大倉山など港北区でも興って、その経営を会計や税務面からサポートできたらと思っています」と、より若々しい企業の相談をぜひ受けてみたい、と大きな地域貢献の中での夢を語ります。

場所は日吉駅から綱島街道沿い、川崎(仲の谷交差点)手前。チロル幼稚園に右折する道の角にある(写真:同事務所提供)

場所は日吉駅から綱島街道沿い、川崎(仲の谷交差点)手前。チロル幼稚園に右折する道の角にある(写真:同事務所提供)

特に、相談会では、「司法書士行政書士など、違う“士業”の方に同席をしてもらっています。弁護士とのつながりも多くありますし、また最近は商標登録の相談を受け、弁理士につないだばかりです。“士業”はもちろん、地域の皆さんをつなぐ、大きな“ハブ”のような存在になれたなら。ぜひ、多く皆さまにより頼っていただき、またお気軽にこのオフィスにも立ち寄っていただけるよう、日々努力していく所存です」と、新たな夢、そして日々の営みを“地域のため”そして“そこに生きる人々のため”捧げたい、という澤口さんの挑戦。

「お客様からは、現在のお話だけでなく、10年、20年スパンの将来の計画までお聞きしています。税理士事務所として継続して、この場所で続けていくこと、サポートし続けることが大事だと考えています。自分は、現在37歳になりますが、10年、20年、そして30年とこの地で税理士としての責務を果たしていきたいと思っているんです。税金の不安・悩みを解消するお手伝いをさせてもらいながら、この地域の方々との仕事を通じての出会いを大事に毎日楽しんで、ずっとこの場所で事務所を続けていけたら最高です」と熱き将来の夢を語る澤口さん。

日吉の街、綱島街道から川崎方面へ多く学生も行き交う街の一角に、新しい「ホット」な税理士事務所が誕生。人とモノ、情報との狭間で決してなくなることはない「お金」に関する困り事は、ぜひより信頼できるパートナーに。その扉は、きっとここにあるはずです。

<営業案内>
澤口税務会計事務所(代表税理士・澤口洋輔)
電話:045-595-9477 
営業時間:8時~20時 ※日曜・祝日定休

【2017年5月19日追記】
無料相談会、2017年6月は9日(金)、10日(土)に開催決定とのこと。
(詳細は同事務所にお問合わせください)

【関連記事】

日吉の税理士事務所、港北区内で起業の実力派建築家とタッグで“緑”空間に刷新(2017年9月7日)

【参考リンク】

澤口税務会計事務所の公式サイト

税理士への頼みごと|税理士 澤口洋輔のブログ

(提供:澤口税務会計事務所)


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