校舎焼失と米軍接収に遭った日吉キャンパスの戦禍とは、4/8(土)午後に公開講座 | 横浜日吉新聞

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日吉台地下壕(ごう)保存の会では、来月(2017年4月)8日(土)の13時から15時まで慶應義塾大学日吉キャンパスの来往舎シンポジウムスペースで「戦争の何を『引き継ぐ』のか~慶應義塾における実名と実物の継承の試み」と題した公開講座を開きます。

慶應義塾の「塾」2016年冬号の特集「戦中、戦後の義塾をめぐって」に掲載されていた戦中の日吉キャンパスで軍事教練を行われる姿をとらえた写真(同特集の全文はPDFで見ることができる)

慶應義塾の「塾」2016年冬号の特集「戦中、戦後の義塾をめぐって」に掲載されていた戦中の日吉キャンパスで軍事教練を行われる姿をとらえた写真(同特集の全文はPDFで見ることができる)

慶應義塾の福澤研究センターでは、「慶應義塾と戦争」と題したアーカイブ(保存)プロジェクトを2013年に発足しており、戦禍に遭った日吉キャンパスについても資料収集や調査研究が行われています。

日吉キャンパスは太平洋戦争の末期に校舎が海軍「連合艦隊」の司令部となったり、総延長2.6キロにのぼる巨大地下壕が掘られたりしただけでなく、米軍の空襲によって工学部(当時は藤原工業大学)の木造校舎の8割が焼失。敗戦後は約4年間にわたって米軍に接収され、校舎が壊されたり、寄宿舎(現在の日吉寄宿舎)が荒らされたりしています。

今回の公開講座では、アーカイブ・プロジェクトを主導している慶應義塾福澤研究センターの都倉武之准教授を招き、戦時下の慶應義塾や学生をテーマに解説が行われる予定です。講座への入場は無料、事前予約の必要はありません。

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【参考リンク】

日吉台地下壕保存の会

「慶應義塾と戦争」アーカイブ・プロジェクト


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