2017年も綱島東で地価上昇、SST周辺が駅近を逆転、日吉本町1は変わらず県内3位 | 横浜日吉新聞

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駅からの近さよりも今後の発展性に期待されているのでしょうか。綱島駅東口に近い住宅地より、綱島SST周辺の地価が高くなっていたことが2017年1月1日現在の公示地価でわかりました。今月(2017年3月)21日に国土交通省が発表したもので、港北区内では宅地45地点のうち前回実績のない1カ所を除き全地点で上昇。なかでも日吉本町1丁目と綱島東の2カ所で高い上昇率を示していました。

港北区内で上昇率が高かったベスト3は、日吉本町と綱島東が占めており、次の通り。

  1. 日吉本町1丁目5-10(一戸建て、日吉駅500m)522,000円/㎡、上昇率4.4%(詳細PDF資料
  2. 綱島東4丁目6-8(マンション、綱島1,100m)312,000円/㎡、上昇率4.0%(詳細PDF資料
  3. 綱島東1丁目16-18(一戸建て、綱島駅650m)310,000円/㎡、上昇率3.3%(詳細PDF資料

神奈川県内における地価の高さで上位の“常連”となっている日吉本町1丁目は、今年も中区山手町と中原区小杉町2丁目に次ぎ3位。上昇率も昨年(2016年)と同じ4.4%でした。

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綱島東4丁目ではSST内のほか周辺でもマンション建築が進んでいる

一方、建設工事が進む「Tsunashimaサスティナブル・スマートタウン」(綱島SST)に近い綱島東4丁目は、「駅からやや離れているが、付近の大型開発の進捗に伴い、工場跡地におけるマンション建設など住宅地としての色彩が強まっており、今後もこの傾向が続くものと予測する」(鑑定評価書)という背景もあり、調査対象となっている7階建てマンションの地価が上がり、上昇率は前年の3.4%を超え、4.0%となりました。

綱島東小学校(綱島東3)の鶴見川寄りにある綱島東1丁目の宅地は、「相鉄東横直通線の新駅『新綱島』駅に近いことから、その影響を受け交通アクセスの優れた住宅地域として熟成していくものと予測する」(鑑定評価書)として、3.3%の上昇率となったものの、前年の3.8%から若干下落。地価でも綱島東4丁目に逆転されています。

日吉本町駅に近い住宅地では一戸建ての新築分譲も目立つ

日吉本町駅に近い住宅地では一戸建ての新築分譲も目立つ

このほか、日吉・綱島・高田エリアでは、日吉本町駅から250メートルの日吉本町3丁目で2.1%、日吉駅から1キロの箕輪町3丁目は1.9%、高田駅から300メートルの高田東3丁目も1.9%、日吉4丁目14番(慶應大学裏の矢上エリア)と日吉5丁目21番(東急「一本橋」バス停から約260メートル)の2地点で1.8%上昇していました。

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綱島西1丁目の商業地では前年から3%上昇した

商業地では、日吉本町1丁目5番(NTT日吉近く)が4.4%、綱島西1丁目1番(りそな銀行近く)は3.0%、高田東4丁目2番(子母口綱島線沿い、桂幼稚園近く)が1.0%それぞれ上昇となりました。

なお、区内の宅地では、菊名駅に近い篠原北2丁目で3.0%、錦が丘で2.9%それぞれ上昇し、大豆戸(まめど)交差点に近い菊名6丁目でも2.6%上がっています。

区内全体で見ると、宅地の平均価格は5年連続で上昇して28万4600円となり、横浜市内では中区の31万9600円に次いで2位。県内全体では、川崎市中原区の36万2400円や幸区の29万5900円に超されており、港北区は県内4位でした。

【関連記事】

<2016年1月の地価>注目は成長中の綱島東、日吉本町1丁目は県有数の上昇率(2016年3月23日)

<2017年公示地価>菊名西口側の住宅地で高い上昇率、新横浜駅前のビルも(しんよこ新聞、2017年3月23日)

【参考リンク】

港北区内の2017(平成29)年公示地価一覧(国土交通省)

平成29年地価公示(神奈川県分、2017年3月22日公表)


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