慶應義塾大学の矢上キャンパスに近い日吉4丁目で、公衆電話ボックスが相次いで廃止されていたことがわかりました。場所は日吉3丁目と4丁目の境界となっている道路上に置かれた電話ボックスで、今月(2017年2月)10日に電話機が撤去され、今後ボックスの構造物自体も取り払われるとみられます。
市街地の公衆電話はおおむね500メートル四方に1台が設置することとされており、誰でも24時間利用可能な公衆電話とするため、屋外の公道上や公道に面した場所に設置されているといいます。
携帯電話の普及で公衆電話の数は年々減少しており、1984(昭和59)年度には全国で約91万6000台が設置されていたものの、2015年度は17万1000台超と最盛期の5分の1以下にまでなっています。
昨年(2016年)3月末現在で公衆電話ボックスなどの24時間自由に使える公衆電話機は横浜市内(市外局番045地域)に1987台、川崎市内(044地域)は648台が存在するといい、日吉1~6丁目のエリアには計11台が設置されていました。なかでも矢上キャンパス付近では狭い範囲に3つの電話ボックスが置かれていたこともあり、廃止対象として選ばれたものとみられます。
電話機が撤去されたボックスには、「公衆電話の利用が急激に少なくなっていることから、公衆電話事業収支も悪化の一途をたどり、現状のままでは、安定したサービスを提供することが困難になってきております」などと書かれた紙が貼られていました。
【参考リンク】
・第一種公衆電話機の設置の状況(NTT東日本)