40年超の歴史持つ「綱島ピーチゴルフ」が来年2月閉店、跡地にトンネル工事施設

横浜日吉新聞
p161210p007

綱島駅東口に近い綱島東1丁目のゴルフ練習場「綱島ピーチゴルフセンター」は、来年(2017年)2月末で閉店することを明らかにしました。相鉄・東急直通線(神奈川東部方面線)の新綱島駅(仮称)に近い同ゴルフセンター。閉店後は地下トンネルの掘削(くっさく)に必要な工事施設が建てられるといいます。オープンから40年超、綱島で唯一のゴルフ練習場が消えることになってしまいました。

2017年2月末での閉店を発表した「綱島ピーチゴルフセンター」

2017年2月末での閉店を発表した「綱島ピーチゴルフセンター」

綱島ピーチゴルフセンターは、江戸期から続く綱島の名家で15代当主だった池谷(いけのや)光朗さんが1975(昭和50)年2月に創設しています。二代目の社長をつとめる池谷聡さんは「かつて桃畑だった場所のようですが、私が物心ついた時に桃はなかったように思います。父はゴルフ練習場をオープンしてはみたものの、10年間くらいはオイルショックの余波などもあって苦労していました」と振り返ります。

現在では、朝6時の営業開始と同時に近隣から中高年層を中心としたゴルファーが訪れ、なかにはまもなく90歳という人も快音を響かせています。夜間や土日は若い世代を中心に利用されており、綱島のゴルフ愛好者にとって、なくてはならない存在となりました。

朝6時から営業しているため。午前中から利用客は多い

朝6時から営業しており、平日は毎日利用するという利用者も多い

「20年来にわたって利用いただいているお客様が特に多いですね」と池谷さん。綱島駅から徒歩3~4分という好立地で、都心より料金が安いこともあり、都内から東横線で通っている利用者もいるといいます。

また、貴重な綱島産の桃をはじめ、近隣で採れた果物類などを即売する場としても使われているため、ゴルフの練習以外で訪れる人も目立ちます。

地域に親しまれたゴルフ練習場ですが、相鉄・東急直通線の建設にともなう大きな変化を前に閉鎖が決まりました。「お客様にはご迷惑をおかけすることになってしまいますが、時代の移り変わりのなかで、いつかは閉鎖する時も来るでしょう。そういう意味では仕方がないと考えています」と池谷さんは話します。

近隣で収穫された果物類も販売されており、桃の販売時は大人気となる。「閉鎖後も販売できる場所はどこかで確保したいと思っています」(池谷さん)

近隣で収穫された果物類も販売されており、桃の販売時は大人気となる。「閉鎖後も販売できる場所はどこかで確保したいと思っています」(池谷さん)

ピーチゴルフセンターの跡地には、相鉄・東急直通線の開通に不可欠な工事施設が建てられ、開通後には取り壊される予定のため、再び何らかの形で土地が活用されることになるといいます。「今は決まっていませんが、このエリアでどのような街づくりをしていくか、真剣に議論が行われています」(池谷さん)。

これから創られる「新綱島」の街に、桃や温泉とともにゴルフ練習場の記憶を刻みながら、新たなまちづくりが行われることになりそうです。

【関連記事】

新綱島駅の周辺に何を建てるか? 横浜市が東急電鉄や地権者らと「検討会議」(2016年8月8日)

【参考リンク】

綱島ピーチゴルフセンター公式サイト

特産「綱島桃」今も栽培、綱島の池谷光朗さん(ピーチゴルフセンターの創始者、「とうよこ沿線」1994年6月号「綱島とその周辺ウォッチング」より)

幻の桃復活に尽力 唯一の日月桃農家、横浜の池谷さん死去(神奈川新聞「カナロコ」2013年10月7日)


関連スポンサー広告(グーグルから配信)