残席は12/25(日)のみ、3日間公演のオペラ「ドン・ジョバンニ」に高まる期待感※全席完売 | 横浜日吉新聞

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日吉で本格的オペラを楽しめる贅沢(ぜいたく)なひとときを――慶應義塾大学日吉音楽学研究室は、2016年12月18日(日)17時からと、23日(金・祝)、25日(日)の15時より日吉駅前・藤原洋記念ホールにて、オペラ「ドン・ジョバンニ」公演を行います。(開場はいずれも1時間前)

3年ぶりの待望のオペラ・プロジェクト!藤原ホールの美しい響きの中、「ドン・ジョバンニ」が楽しめる(同公演の案内チラシ。日吉音楽学研究室提供)

3年ぶりの待望のオペラ・プロジェクト!藤原ホールの美しい響きの中、「ドン・ジョバンニ」が楽しめる(同公演の案内チラシ。日吉音楽学研究室提供)

これは、同研究室の慶應義塾大学コレギウム・ムジクム・オペラプロジェクト(“コレギウム・ムジクム”は古楽復興を目指す愛好団体の意味)として3年ぶり、2回目のプロジェクトとして実施。前回の「コジ・ファン・トゥッテ」(2013年~2014年公演)と同様、モーツァルトの人気オペラ作品を採り上げ、「類(たぐい)まれな素晴らしい音響環境を持っている(同研究室)」藤原ホールにて、その作品の魅力を披露するものです。

今回の公演の出演者は、ドン・ジョバンニ役がサンクトペテルブルク(ロシア)生まれで日本に拠点を移し活動中のバリトン歌手・ヴィタリ・ユシュマノフさん、レポレッロ役が東京藝術大学研究員の白岩洵(じゅん)さん、ドンナ・アンナ役が「コジ・ファン・トゥッテ」にも出演した佐田山千恵さん

演奏・合唱は、学生らが主体となる慶應義塾大学コレギウム・ムジクム・オペラプロジェクトオーケストラ・合唱団。演出や舞台製作、照明に至るまで、このプロジェクトの授業に参加している学生の手にて行われているといい、「学生たちにとっては、このプロジェクトに参加することで、“高いレベルの企画を完遂する”という貴重な経験を得ることになるんです」と、総監督・指揮を務める同大学経済学部教授の石井明さんは力を込めて語ります。

公演の案内チラシ裏面(同研究室提供)

公演の案内チラシ裏面(同研究室提供)

今回の演目の「ドン・ジョバンニ」は、モーツァルトが1787年に作曲、ロレンツォ・ダ・ポンテ(18~19世紀のイタリアの劇作家)が台本を作った「モーツァルト-ダ・ポンテ3部作」といわれるの2つ目の作品。プレイボーイの主人公が、地獄に落とされるという内容で、オペラのフィナーレでモーツァルトが付けた音楽は「とてつもなく劇的で、見ているものを引き込むと同時に、誰もが楽しめるような“喜劇の要素”も多分にあり、さらには、モーツァルトの美しい旋律がオペラ全体で溢(あふ)れています」と、石井さんはその作品の魅力を説明します。

今回の公演は、1日目(18日)、2日目(23日)分のチケットは既に完売、25日分も残席は若干枚数を残すのみとなっています(12月9日現在)。「ぜひ、チケットのお求めはお急ぎください」と同研究室の日下舜太(くさかしゅんた)さん。

日吉で観られる貴重なオペラ鑑賞のひととき。満席の観客、それを迎え入れる学生らの熱意で、藤原ホールにどのような演奏空間が織り成されていくのか。慶應義塾の音楽関係者ばかりでなく、日吉近郊のクラシック・ファンやオペラ愛好家などからも、大いなる注目が集まる公演となりそうです。

<チケット料金>各公演2000円、全自由席。未就学児童入場不可。チケット予約については下記参考リンクをご参照ください。

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【参考リンク】

慶應義塾大学日吉音楽学研究室ホームページ ※チケット予約案内あり

オペラ《ドン・ジョヴァンニ》 慶應義塾大学コレギウム・ムジクム・オペラプロジェクト 2016(日吉音楽学研究室)※外部チケット販売サイトへのリンクあり

慶應義塾大学コレギウム・ムジクム・オペラプロジェクト2016《ドン・ジョバンニ》(慶應義塾大学教養研究センター)

日吉キャンパス協生館ホームページ(藤原洋記念ホールへのアクセス)


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