来秋プロ候補、慶應大野球部の巨砲が飛ばす打球に下田グラウンド周辺は戦々恐々

横浜日吉新聞

慶應義塾大学の野球部が練習場として使っている日吉(下田)グラウンド(下田町1)で、ちょっとした難問が発生していると昨日(2016年11月25日)配信の「サンケイスポーツ」が報じました。来秋のプロ野球ドラフトの候補と言われる同部の選手があまりに打球を飛ばし過ぎるため、外野の高いネットを超えて下田町1丁目の住宅街へ打ち込んでしまうことがあるというのです。周辺では現在、来春4月の開園に向けて保育所建設も進んでいるだけに、対応を迫られています。

3年生の岩見雅紀(まさき)選手は身長187センチ・体重107キロの体格で遠くへ飛ばす(慶應大野球部の選手紹介ページより)

3年生の岩見雅紀(まさき)選手は身長187センチ・体重107キロの体格で遠くへ飛ばす(慶應大野球部の選手紹介ページより)

サンケイスポーツの記事によると、この打者は同大総合政策学部3年生の岩見雅紀(まさき)外野手。滋賀県の比叡山高校から1浪して野球部に入り、身長187センチ・体重107キロの体格で打球を遠くに飛ばす力を秘めていることから“慶應のバレンティン”(ヤクルトスワローズ外野手で日本プロ野球シーズン本塁打記録60本を2013年に達成した選手)とさえ呼ばれているといいます。

ただ、あまりにパワーがありすぎるため、両翼97メートル・中堅118メートルという決して狭くはない日吉グラウンドの外野に設けられた高いネットを越えることが度々起こるとのことで、別のスポーツ紙には同部の大久保秀昭監督が「岩見は散々、近所の家に迷惑をかけてきた」(日刊スポーツ2015年9月27日)というコメントも残してします。同監督自身も危険を感じてセンター裏の駐車場から愛車を移動したほどです。

日吉(下田)グラウンドは外野に高いネットが設けられているが……。「KEIO」の文字の後方にある白い建物が保育園の園舎

日吉(下田)グラウンドは外野に高いネットが設けられているがそれさえも越えてしまうことがあるという。「KEIO」の文字後方にある白い建物が保育園の園舎

一方、右打者の同選手がもっとも打球を打ち込みやすいグラウンドの左中間外野フェンス近くでは、来年4月の開園に向けて「下田みんなの保育園」(下田町1)の新設工事が進んでいます。サンケイスポーツによると、岩見選手は打席を5メートル後方に移すことで対応しているものの、開園後は園児のいない朝と夜に打撃練習を限定するなどの対策を考えているといいます。

下田みんなの保育園の園長に就任する予定の吉見絵里子さんは、「今は外野のネットを越すような打球を飛ばす選手はいないと聞いてましたが……」とびっくりした様子。「園舎の窓は強化ガラスにしていますが、園庭にいる時は怖いので、慶應大学とも“連携プレー”で打球を防いでいきます」と話します。

かつて綱島上町に青山学院大学の綱島総合グラウンド(2001年廃止、現在は大規模マンション「グリーンサラウンドシティ」)があった頃、当時の小久保裕紀選手(現・野球日本代表監督)や井口資仁選手(ただひと=元シカゴ・ホワイトソックス、現・千葉ロッテマリーンズ内野手)が打球を飛ばし過ぎるため、次々とネットが高くなり、“小久保・井口ネット”と呼ばれたという逸話がありますが、岩見選手も下田のグラウンドに何らかの“伝説”を残すかもしれません。

【関連記事】

<慶應野球部>2年ぶりの優勝目指す、4月の神宮を前に下田でオープン戦14試合(2016年2月12日)

【参考リンク】

“慶大のバレ”岩見に打撃制限令!飛ばしすぎは園児に危険(2016年11月25日5時3分配信、サンケイスポーツ「SANSPO.COM」)

慶大・岩見が7回代打本塁打 1浪AO入試で入学(2015年9月27日8時48分配信、日刊スポーツ、後半に「飛ばす力では群を抜いていた」という逸話も掲載)

「青山学院大学綱島総合グラウンド~港北区と野球の関係・その2」PDF、「シリーズわがまち港北」第204回、林宏美・大倉精神文化研究所研究員著)

慶應義塾体育会野球部の公式ホームページ


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