日吉との縁は60年、慶應出身の経営者が「和」の文化を発信するサロン「和ごころ」とは

横浜日吉新聞
日吉駅から日吉中央通りを歩いて徒歩2分のリラクゼーションサロン「和ごころ」。川崎木月、新丸子出身の経営者・戸木(とき)純さんが日吉と出会って60数年。慶應義塾を卒業して40数年。大手化粧品会社勤務を経て、また日吉に戻ってきてから7年が経った

日吉駅から日吉中央通りを歩いて徒歩2分のリラクゼーションサロン「和ごころ」。川崎木月、新丸子出身の経営者・戸木(とき)純さんが日吉と出会って60数年。慶應義塾を卒業して40数年。大手化粧品会社勤務を経て、また日吉に戻ってきてから7年が経った

子どもの頃以来、60年の縁。そして学生時代以来、40年ぶりに、ここ日吉に戻って来ました」――日吉中央通り近くに、川崎木月・新丸子育ち、そして慶應義塾大学卒の経営者が、「和」の文化を発信するマッサージ・サロンがあり、来月2016年11月16日で7周年を迎えます。

この「リラクゼーションサロン和ごころ」(日吉本町1)は、株式会社ジェイズボーテ(東京・晴海)代表取締役の戸木(とき)純さんが経営。

あの大手化粧品メーカー・資生堂の商品開発部門で経験を積んだ戸木さんが、約35年勤務した同社を退職した後、ジェイズボーテ社を立ち上げ、現在も化粧品マーケティングのサポート、プランティングから商品開発・販促まで手掛けるなど、主に企画開発・コンサルティングの分野で活躍中です。

「なぜ、日吉に」と多くの方が思う、ビジネス界での輝かしい経歴を持つ戸木さん。「実は、日吉に来たのは偶然。妻が、ここの場所での開業を決めたんです。日吉に戻ってきたのは、学生時代以来40年ぶりのこと。とても懐かしく、また街の変遷を思い、つい当時を思い出したりもしてしまいます」と、偶然にもやってきた学生時代に過ごした街・日吉についても語ります。

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父は東急電鉄の社員だった、日吉で「山探検」をした幼少時代の想い出

戸木さんが毎月発行している『瓦版和ごころ』。「日吉探索」のコーナーでは、川崎・木月、新丸子から日吉に来訪することもあった幼少時代や、慶應義塾大学時代の想い出も時折重ねて綴られている(2011年9月発行の第8号)

戸木さんが毎月発行している『瓦版和ごころ』。「日吉探索」のコーナーでは、川崎・木月、新丸子から日吉に来訪することもあった幼少時代や、慶應義塾大学時代の想い出も時折重ねて綴られている(2011年9月発行の第8号)

実は戸木さんは、まさに日吉エリアとも言える川崎市木月、そして新丸子育ち

「父が東急電鉄の社員だったんです。木月の社宅から、新丸子に転居して幼少時を過ごしました。木月では、今の中原平和公園(木月住吉町)や住吉高校(同)の辺り一帯がアメリカ軍に接収(1975年に日本に返還)されていたんです」と、幼少時を思い起こします。

やはり戦争遺構として知られる日吉台地下壕(日吉4の慶應義塾大学や、現在の箕輪町3にある日吉の丘公園の地下)もまだきちんと整備されていない時代だったといい、「山探検」と称してよく日吉にも遊びに来ていたという戸木さん。

「今では立ち入り禁止の多摩川の堰(せき)にも入り込んだり。まさに、映画『スタンド・バイ・ミー』(Stand by Me=1986年公開のアメリカ映画で、少年たちが線路沿いに旅をするシーンがあることで有名)のような少年時代でした」と、当時を懐かしく振り返ります。

大学は「近かったから」慶應へ。資生堂の商品開発の第一線で30年活躍

高校時代は神奈川県立川崎高校(川崎市川崎区)に進学した戸木さんでしたが、大学の進学先に慶應義塾大学を選んだのは「単純に、近かったからです」とはにかみます。

資生堂勤務時代に30年近くにわたり商品開発・マーケティングのプロフェッショナルとして活躍してきた戸木さん。当時の経験も活かし、今は化粧品などの商品開発・コンサルティング業務も行っている(戸木さんが代表取締役を務める株式会社ジェイズボーテのホームページ)

資生堂勤務時代に30年近くにわたり商品開発・マーケティングのプロフェッショナルとして活躍してきた戸木さん。当時の経験も活かし、今は化粧品などの商品開発・コンサルティング業務も行っている(戸木さんが代表取締役を務める株式会社ジェイズボーテのホームページ

同大学の商学部、アーチェリー部でその青春を謳歌(おうか)した後、友人に誘われ偶然飛びこんだ先が、生涯を決める運命の就職先・資生堂だったといいます。

資生堂では、デパートでの化粧品ブランド“イプサ”を立ち上げるなど、30年近く商品開発部門一筋、でした。他の部署への異動もなく、マーケティングや商品開発のスキルを極めることができたんです」。

そんな戸木さんは、資生堂時代の経験を活かして、今でも執筆や講演にもひっぱりだこ。日吉で開業した「和ごころ」の経営を本格的に行うことにしたのはオープンしてしばらくしてから(数年後)のことだったといいますが、「POP(ポップ=販促ツール)作りからホームページ作成SNS(ソーシャルネットサービス)の運用、もちろん広報企画やマーケティングまで行っています」と、7年間の歳月で築き上げてきた「和ごころ」の経営にも自信をのぞかせます。

これからは地域密着の時代、和に親しむイベントをケアプラザと共催

最近では、企業が地域密着をすることに関心があるという戸木さん。趣味およびライフワークだという読書で見つけた、アメリカの経営学者・フィリップ・コトラー(1931年~)のマーケティング論(マーケティング4.0、自己実現欲求の充足を提唱したもの)に影響を受け、「いつか地域と共にある店でありたい」という思いを強く抱くようになったといいます。

戸木さんは、独立を機会に経営学を学ぼうと多摩大学大学院(東京都港区)に通いますが、そこで、出会った村山貞幸教授が2008年からスタートさせた「日本大好きプロジェクト」について知ります。

高田地域ケアプラザと藍染(あいぞめ)体験イベントを初開催!多摩大学でビジネスを学んだ際知り合った村山貞幸ゼミのつながりから、学生たちもボランティアで駆け付けてくれるという(定員充足につき、既に募集締切)

高田地域ケアプラザと藍染(あいぞめ)体験イベントを初開催!多摩大学でビジネスを学んだ際知り合った村山貞幸ゼミのつながりから、学生たちもボランティアで駆け付けてくれるという(定員充足につき、既に募集締切)

ぜひ、この日吉近郊でも「和」の文化を広めたいと、来たる2016年10月23日(日)に、これまで神奈川県内ではほとんど実施されたことがなかったという同プロジェクトによる「藍染(あいぞめ)体験教室」を、高田地域ケアプラザとの共催で初開催することになりました。

「日吉の街をもっと元気に」と銘打ったプロジェクト。20名の定員枠は既にいっぱい。「日本大好きプロジェクト」のメニューは、和紙すきや茶道、書道に折り紙と多彩な中で「藍染」をまず選んだのは、「一番面白そうで、楽しめそうだから」。共催となる高田地域ケアプラザでも、近隣の小学校に案内チラシを配布するなど、積極的に協力し、参加者を募ってくれたといいます。

明治維新の西洋文化流入で、すっかり肩身が狭くなってしまった「日本の良さ」を、ぜひとも伝えられたら、と、戸木さんが2009年2月から毎月編集・刊行している『瓦版和ごころ』。

ここでも、季節の歳時記や、日吉での発見や出来事・歴史などを綴った「日吉探索」、とても大切にしているというお客様やスタッフの声メールマガジン発行の案内など、きめ細やか、かつ盛りだくさんの内容を、“和”の風情でアレンジし、お店の魅力とともに広く紹介しています。

これからも日吉と共に~「和ごころ」を発信し、街を元気に

戸木さんが日吉への想いを込めて綴る『瓦版和ごころ』2013年6月号(第29号)の編集後記。「私の日吉60年」として、初めて日吉に来た時の遠い記憶や、学生時代のことまでが綴られている

戸木さんが日吉への想いを込めて綴る『瓦版和ごころ』2013年6月号(第29号)の編集後記。「私の日吉60年」として、初めて日吉に来た時の遠い記憶や、学生時代のことまでが綴られている

「日吉とは、ほぼ60年の不思議な縁」と、同紙29号(2013年6月号)の編集後記で綴った「編集長・文責:どーべるまん」こと、戸木さんの熱き「かわらばん」。

ここにも綴られた、日吉の街への想い、ふるさと・日本への想いも凝縮され、詰まっているこのサロン「和ごころ」の今後の目標は、と質問してみると――。

「たくさんのお客様にお店に来ていただけたなら。ただ、“売れれば良い”という売り方では、これからは誰も満足しません。繰り返し来ていただけるよう、より満足度も高めたいですし、“お久しぶり”という方にも顔を出していただけるよう、情報発信や、今回の藍染体験のようなイベントも、機会を見つけて開催していきたい」と、更なる地域密着により、また、より多くの方と「和」を通じたふれあいを深めていきたいとのこと。

日吉近郊に在住、ご通勤のお客様がほとんどなんです。まだこのお店について知らない方も含め、もっともっと地域の方にお越しいただいて、皆さんの心も身体も癒される“サロン”としてご利用いただけたなら嬉しいです。ご無沙汰しています、という会員の方も、またぜひお越しいただけたならと思っています」と、今後を語る戸木さんの、熱き「和ごころ」への想い

この日吉の地に誕生して7周年を迎えた「和ごころ」は、地域により溶け込み、また“心身共に”癒やす”サロンを目指す

この日吉の地に誕生して7周年を迎えた「和ごころ」は、地域により溶け込み、また“心身共に”癒やす”サロンを目指す

ビジネスマンとして第一線を走りながらも、地域との新しい関わりも深めようとする戸木さんのチャレンジは、日吉周辺のみならず、多くの団塊世代の「元サラリーマン」にとって、新しい指針となる生き方となるかもしれません。

「リラクゼーションサロン和ごころ」は、日吉駅西口から日吉中央通りの二つ目の角を右折しすぐ、徒歩約2分。10時30分~20時30分(受付:20時)まで営業。無休(元旦休)。

※店舗・サービスの詳細は、下記の「参考リンク」をご参照ください。

【参考リンク】

リラクゼーションサロン和ごころ日吉 公式ホームページ

リラクゼーションサロン和ごころ Facebookページ(『瓦版和ごころ』を掲載)

和ごころニュースTwitter

株式会社ジェイズボーテ 公式ホームページ

多摩大学村山貞幸ゼミ 日本大好きプロジェクトホームページ

(提供:リラクゼーションサロン和ごころ)


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