横浜市教育委員会は昨日(2016年10月19日)、2020年4月に箕輪町2丁目で開校を予定する新たな小学校「日吉台小学校第二方面校(仮称)」の説明会を日吉台小学校で開き、新小学校を卒業後に通う中学校の校区について、日吉台中学校(日吉本町4)か樽町中学校(樽町4)に統一したい考えを示しました。
説明会では新小学校の校区について、“たたき台”として日吉台小校区側から箕輪町2丁目と、綱島東小校区側から綱島東4丁目の2エリアを提示。これを基本とし、2017(平成29)年度(2018年3月まで)に小学校の関係者や地域住民らから成る「開設準備部会」を立ち上げ、同部会で決めていく方針です。
一方、中学校の校区については現在、日吉台小は日吉台中で、綱島東小は樽町中と決められているため、新小学校では卒業後の中学校区が不一致となります。そのため、教育委はどちらかの中学校に校区を統一する考えです。
説明会に参加した約50人ほどの保護者や地域住民からは、「(日吉台小校区から)樽町中学校では遠すぎる」「(マンションの増加で)増え続ける生徒を日吉台中学校で受け入れできるのか」「小中学校の一貫校として建設ができないものか」といった声が上がりました。
日吉台中学校の生徒数に関して教育委では、「現状は25学級だが、2020年ごろまではおおむね25~26学級で推移する」と推計するものの、ここには野村不動産の「日吉箕輪町計画(仮称)」内に建設が予定されている1320戸のマンション分は反映していないといいます。「日吉台中の受入れ体制はしっかりやっていくので、どうか安心していただきたい」(教育委)と理解を求めました。
なお、新小学校ついては校区として決められた地域の児童は、その時点での学年に関係なく「原則として新小学校に通うことになる」(教育委)とする一方、「安心して通えるように、(校区が分割された側の小学校からも)これまで担当していた教員をある程度は配置する」といった配慮を行うといいます。
施設面では、これまでに浮上した設計案に、日吉箕輪町計画の敷地内に正門を設ける案も出ていたことから「(マンションの住民らが共同所有する形となる)私道を通ってしか正門から出入りできない計画でいいのか」と指摘する声も上がっていました。
説明会はきょう10月20日(木)の16時から綱島東小でも開かれます。
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