新綱島駅周辺は「思ったよりも軟弱地盤が深かった」、市が工事遅れの背景明かす

横浜日吉新聞

新綱島駅の周辺は思ったよりも軟弱地盤が深かった――。昨日(2016年9月)12日に行われた横浜市会の「建築・都市整備・道路委員会」で、「相鉄・東急直通線」(神奈川東部方面線)の開通が3年半の延期となったことについて、横浜市が港北区エリアの工事状況を説明しました。公(おおやけ)の場で個別の現状が明かされたのは異例のこと。港北区選出の大山しょうじ議員(民進党)の質問に対し、都市整備局の薬師寺えり子局長らが答えたものです。

新綱島駅の周辺を鶴見川側から見た航空写真(鉄道・建設機構の「神奈川東部方面線」ホームページより)

新綱島駅の周辺を鶴見川側から見た航空写真(鉄道・建設機構の「神奈川東部方面線」ホームページより)

横浜市によると、新綱島駅の工事が遅れている要因として「用地を取得する際に集合住宅(23戸)の移転に時間を要し、工事の着工が遅れた」といい、「地質調査の結果、思ったよりも軟弱地盤が深く、それを止めるための地盤改良工事を追加で行っており、この工期が追加されている」と説明しました。

新綱島駅周辺の再開発に与える影響については、「再開発エリアが鉄道建設工事のヤード(作業場)となっているので、どうしても工期延期の影響を受けてしまう」との見方を提示。

そのうえで、「地元の方は3年半の延期に大変驚かれている状況だ。一方で(土地の)権利者のなかには、少しでも早くという方もおられれば、鉄道が開業していないのに、たとえば商業施設をオープンしても、というような考えもある。まずは関係者のみなさまの意向を十分に聞かせていただきたいと思っている」と話しました。

関連スポンサー広告(グーグルから配信)

大倉山の住宅街、トンネル建設での地盤沈下を強く心配

横浜市が2011年6月の住民向け説明会で公開した日吉駅~新綱島~新横浜間の「地質縦断図」でも、新綱島駅の周辺や、長福寺交差点綱島側(綱島東2)~南日吉団地入口交差点周辺(箕輪町2)の間は、軟弱な「沖積層」(水色の部分)であることを示している

横浜市が2011年6月の住民向け説明会で公開した日吉駅~新綱島~新横浜間の「地質縦断図」でも、新綱島駅の周辺や、長福寺交差点綱島側(綱島東2)~南日吉団地入口交差点周辺(箕輪町2)の間は、軟弱な「沖積層」(水色の部分)であることを示している

新綱島以外のエリアにおける工事状況に関しても説明が行われ、大倉山地区に関しては、「トンネルで民家の下を通るため、それに対して地元の人々は地盤沈下に対して強く心配をしており、安心していただくための説明に時間がかかった。区分地上権(土地の地下を使う権利)を設定する用地交渉に入るまでに、かなりの期間を要した」と言います。

環状2号線の地下に建設中の新横浜駅については、「車を通しながら、道路の地下に埋設されている電気やガス、水道、NTTなどの(埋設物の位置を変える)切り回し工事を調整するのにかなりの期間を要した」と説明しました。

なお、相鉄・東急直通線の建設にかかる用地取得については、9月9日の横浜市会で林文子市長が「難航していた用地取得が約8割に達した」と明かしています。

【関連記事】

<相鉄直通線の延期>綱島での“被害”甚大、新バス乗場も自転車置場も完成時期を示せず(2016年9月7日)

<相鉄直通線の延期問題>「東急直通線」には完成施設が何もないという現実(2016年8月27日)

<公式に発表>「相鉄・東急直通」は2022年10月以降、県・市民の税金負担は430億増(2016年8月26日)

【参考リンク】

横浜市会のホームページ


関連スポンサー広告(グーグルから配信)