日吉の小中学校・保育所に“保管”の放射能濃度が高い廃棄物、年度内に撤去へ | 横浜日吉新聞

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日吉の一部公立小中学校と認可保育所に長期間にわたり保管されている放射能濃度が高い廃棄物について、横浜市の放射線対策本部は新たな保管場所として鶴見区の「北部汚泥資源化センター」に決定したと2016年8月29日に発表しました。

横浜市が公開している汚染された汚泥(おでい)の保管状況写真(教育委員会のページより)

横浜市が公開している汚染された汚泥(おでい)の保管状況写真(教育委員会のページより)

これらの廃棄物は、2011年3月11日の東日本大震災で東京電力福島第一原子力発電所の事故にともない、雨水を通じて放射能濃度が高い「汚泥(おでい)」が貯まって除去したものと、高い放射線量が測定された「マイクロスポット」から除去した土や石など。国の処理方針が定まらないなかで、横浜市が学校や保育所内などに保管していたものです。

保管後は放射線量が定期的に測定されるなど、安全性に問題はないとされていますが、長期間にわたり学校や保育所の敷地内に置かれたままの状態が続いているため、撤去を求める声が高まっていました。

横浜市放射線対策本部によると、「条件を満たす場所として北部汚泥資源化センターのみが挙がった」とのこと。今後、敷地内に保管庫を建築したうえで、「年度内を目途として、できれば冬休み、遅くとも春休みまでには学校・保育園から移動できるよう準備を進める」としています。

【関連記事】

日吉も人ごとではない、小中学校内で放射能濃度が高い廃棄物が保管されたままの理由(2016年6月22日、本件の詳細記事)

【参考リンク】

学校などに保管している指定廃棄物等の新たな保管場所について(横浜市、2016年8月29日)

学校雨水利用施設の汚泥を保管している横浜市立学校の定期的な放射線量測定(横浜市教育委員会)

横浜市「放射線対策本部」の紹介ページ

横浜市「北部汚泥資源化センター」の紹介ページ


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