<下田町1>80年の歴史刻んだルーテル教会のチャペル、8/14(日)に最後の礼拝 | 横浜日吉新聞

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日吉駅前から伸びる中央通りをひたすら進み、右手に現れる日吉本町との境界近くの下田町1丁目で、約半世紀にわたって親しまれてきた由緒ある教会の建物が今月(2016年8月)限りで取り壊されることがわかりました。

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80年以上前に建てられた神学校のチャペルを47年前に移築したという日本福音ルーテル日吉教会の会堂

1962(昭和37)年から日吉で活動を続けている「日本福音ルーテル日吉教会」では、現在の礼拝堂と牧師館が老朽化したため、約1年間かけて建て替える計画だといいます。

同教会の礼拝堂は、東京・中野区にあった神学校(現ルーテル学院大学)のチャペルを1969(昭和44)年に移築したもの。1935(昭和10)年に建築されたという建物の内部は、高い天井と丸みを帯びた窓、茶色い木製の椅子が並び、長い歴史を一瞬で感じさせられます。また、教会玄関の頭上には100年以上前にドイツで製作されたというステンドグラスもあり、建物自体が文化財のような存在です。

外から見ると古さを感じさせないものの、老朽化が進んだことで建て替えを決断

外から見ると古さを感じさせないものの、老朽化が進行しているという

しかし、チャペルは移築前から数えると80年以上も経っており、下田町の地に移築されてからでも47年が経過しています。老朽化が進行していることもあって、併設する建物も含めて建て替えることを決断したといいます。

現在の教会は、今月(8月)14日(日)の10時30分から行われる礼拝を最後に役割を終えることになります。同日は同教会の斉藤忠碩(ただひろ)牧師による「真の平和のために」と題した説教が行われます。

建て替えの間、同教会では日吉1丁目の「椎の木ホール」を借りて礼拝を続けるとのことです。

【参考リンク】

日本福音ルーテル日吉教会のホームページ


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