工事が進む「綱島SST」の“真裏”で気になる動き、2カ所の農地は住宅に変わるか? | 横浜日吉新聞

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アップルとエネルギセンターの建物がほぼ完成した綱島SSTの裏手の土地では、住宅分譲工事を行うかのような雰囲気も

アップルとエネルギセンターの建物がほぼ完成した「綱島SST」。すぐ裏手の土地(綱島側の旧農地)では、住宅分譲工事を行うかのような雰囲気も(2016年7月26日撮影)

綱島東4丁目のパナソニック工場跡地「Tsunashimaサスティナブル・スマートタウン」(綱島SST)では、今年(2016年)12月に稼働を予定する米アップルの研究施設「綱島TDC(テクニカル・デベロップメント・センター)」や、街全体に電力を供給する東京ガスグループの「エネルギーセンター」の建物がほぼ完成。10階建てエコマンションの工事が始まろうとしています。そんななか、気になるのは、綱島SSTの裏側にあたる近接エリアで、かつての農地に動きが見られることです。

綱島SSTの表玄関は綱島街道側ですが、その“真裏”にあたる場所には、2016年7月時点で狭い道路1本をはさんで2つのまとまった土地があります。いずれも近年まで農地として活用されていましたが、パナソニックの工場が撤退したあたりから農業をやっている形跡がなくなり、現在は空地のような状態になっています。

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北綱島交差点側から見た綱島SST建設前の航空写真、裏側にまとまった土地(赤い線で囲った場所)が2カ所ある(グーグルアースの画像に説明を加えた)

このうち、綱島側の空地は、綱島TDCの真裏で、これから建設される10階建てマンションの真裏という形になる場所です。最近になって土地の真ん中に通路らしきものを作る形跡が見え、分譲地にするかのような雰囲気も漂わせています。現時点では、看板などが出ていません。資材を置いたり、車が通ったりするための造成かもしれません。

日吉側の農地では「生産緑地地区」と書かれた標識が消えていた。奥に映るのは「クオス綱島」

日吉側の農地では「生産緑地地区」と書かれた標識や古い小屋が消えていた。奥に映るのは「クオス綱島」(2016年7月26日撮影)

一方、日吉側の空地は、ちょうど裏手にマンション「クオス綱島」が昨年秋に建てられたばかりの場所です。その頃から農地として活用している形跡はありませんでしたが、「生産緑地地区」と書かれた標識が存在していました。ところが現在では標識も消え、小屋のような古い建物も撤去されています。

2つの土地は、綱島SSTから最短で「徒歩10秒」程度という立地となるため、2017年9月に開業予定の「アピタ横浜綱島店」もほぼ同じ距離でアクセスできることになります。この先、住宅の分譲やマンションの建設などが行われるのでしょうか。注目が集まりそうです。

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