<放置自転車ワースト5>駐輪場があっても使わない日吉、全然足りてない綱島

横浜日吉新聞
今後10年間にわたる自転車利用のあり方をまとめた「横浜市自転車総合計画~快適サイクルプラン横浜」

今後10年間にわたる自転車利用のあり方をまとめた「横浜市自転車総合計画~快適サイクルプラン横浜」

横浜市は今後10年間にわたる自転車利用のあり方をまとめた「横浜市自転車総合計画~快適サイクルプラン横浜」を2016年6月21日に発表しました。自転車利用時のルールや走行路の整備などの方針を定める内容が盛り込まれているなかで、注目したいのは駐輪場に関する項目です。

日吉と綱島の両駅は横浜市内でも特に放置自転車が多いエリアとされており、2014年11月のデータによると、綱島は「伊勢佐木長者町・関内」「横浜」「鶴見・京急鶴見」に次いで市内4位、続いて日吉が5位となっています。

綱島駅周辺には現在6500台超の駐輪スペースがあるとされ、これは戸塚駅(1万2000台)に次いで市内2位の規模ですが、それでも足りず、1000人(台)以上が定期利用を待っている状況。これが放置自転車につながっているとも考えられます。

綱島駅西口の商店街は公道が駐輪場状態になっている

綱島駅西口の商店街は公道が駐輪場状態になっている

一方、日吉駅周辺には約3600台分の駐輪スペースがあるものの、利用率は8~9割程度にとどまっているとみられます。にもかかわらず放置自転車は450台近くにのぼり、市内のワースト5位です。

駐輪場のスペースが絶対的に足りないから放置につながる綱島と、駐輪スペースがあっても放置が多い日吉という構図が浮かび上がってきます。

綱島では、2019年4月(※その後、2022年後半以降に延期)の新綱島駅(仮称、相鉄・東急直通線)開業を機に約1000台分の駐輪場が新設される計画となっているため、放置自転車が減ることが期待されています。

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1~2時間の買物、駐輪料100~150円に抵抗感

一方、日吉はなぜ駐輪場があるのに利用されていないのでしょうか。要因の一つに、駐輪場の料金体系に問題があると考えられます。

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西口バスターミナル近くにある「東急日吉駅駐輪場」は日吉最大となる1241台を収容(後方に見えるのは旧「日吉台学生ハイツ」)

たとえば、西口の「東急日吉駅駐輪場」は自転車の一時利用料金が150円で、東口地下の「日吉駅東口自転車駐車場」は同100円です。朝から夜まで駐輪するならそれほど高くは感じない料金ですが、「買い物等の自転車利用は1~2時間程度の短時間駐輪が多く、これらの利用者は駐輪料金を払うことに抵抗があると考えられます」(横浜市自転車総合計画)。

この自転車総合計画では、「短時間でも長時間でも、遠い場所も近い場所も同料金となっており、通勤・通学以外では使いづらい状況となっている可能性があります」との見方を示し、「駐輪場の利用につながる料金体系へと制度の見直しが必要」(同)と結論付けています。

一方、横浜市は政令市では唯一、大型店以外の店舗には駐輪場を設置する義務(条例)を定めていない点も課題となっています。店舗側が買物客の駐輪場所を確保していなければ、結果として放置自転車につながる可能性が高くなります。そのため、自転車総合計画では義務化する方向で検討していく方針としています。

駐輪場の台数を増やし、短時間利用は無料とするなどの料金体系にすることで、日吉や綱島駅周辺の放置自転車は減るのでしょうか。横浜市が実効性の高い対策がうてるか否かに注目が集まります。

【参考リンク】

横浜市自転車総合計画を策定しました愛称は~みんなの「快適サイクルプラン横浜」(2016年6月21日、横浜市道路局)

東急日吉駅駐輪場(東急運営、西口バスターミナル近く、1241台)

日吉駅東口自転車駐車場(横浜市運営、地下、1055台)

日吉東急駐輪場(西口サンロード側、2時間まで無料、178台)

綱島駅駐輪場(鶴見川寄りの高架下、1963台)

綱島駅西口第3駐輪場(西口、737台)

綱島駅西口第12駐輪場(西口、589台※一時利用不可)

綱島にこにこパーキング(西口、414台)

綱島駅東口第4駐輪場(東口、345台※一時利用不可)

綱島駅西口第11駐輪場(西口、306台)

※綱島駅周辺の駐輪場はすべて横浜市運営、このほか100~200台収容の駐輪場が8カ所あり、詳細はこちらで検索が可能です


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