高い評価を得ている日吉の環境保護活動、森を守る2つの団体に注目

横浜日吉新聞
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日吉丸の会のエリア・慶應日吉キャンパスを、松の川遊歩道(緑道)の会のメンバーが散策。日吉丸の会代表の小宮繁(しげる)さん、事務局長の伊藤隆広さんがナビゲーション(2016年6月11日)

日吉丸の会のエリア・慶應日吉キャンパスを、松の川遊歩道(緑道)の会のメンバーが散策。日吉丸の会代表の小宮繁(しげる)さん、事務局長の伊藤隆広さんがナビゲーション(2016年6月11日)

日吉の自然環境を守る2つの団体が注目されています。1990年代初頭から活動する慶應義塾大学日吉キャンパスに拠点を置く「日吉丸の会」と、1980年代初頭から下田町・日吉本町エリアで活動する「松の川遊歩道(緑道)の会」です。それぞれ数十年という長きにわたり地道な活動を行ってきた2つの団体は、互いに協力し合い、また人的交流でもつながっているということはあまり知られていないかもしれません。

この「日吉駅」の東と西でそれぞれ活動する「日吉丸の会」と「遊歩道(緑道)の会」の両団体は受章が相次いでいます。

公募で寄せられた地域の緑化活動企画より、特にすぐれた企画に支援を行う東急電鉄主催の「みど*リンク」アワードで、2014年度に日吉丸の会が準アワードを受賞し、続く15年度は遊歩道(緑道)の会がアワード(大賞)を受賞。さらに、日吉丸の会は2015年に「第22回横浜環境活動賞」、今年(2016年)6月8日には地域環境保全功労者として、環境大臣から表彰も受けたばかりで、この2つの団体は、地域の環境保全の注目団体として、熱い目線を集めています。

環境省により絶滅危惧種に指定されている「ホトケドジョウ」も悠々と泳ぐ竜の子田んぼ。日吉丸の会と松の川遊歩道(緑道)の会両方に所属する下田町在住の高島督(すすむ)さんがこの池を作った当時の苦労を語ってくれました

環境省により絶滅危惧種に指定されている「ホトケドジョウ」も悠々と泳ぐ竜の子田んぼ。日吉丸の会と松の川遊歩道(緑道)の会両方に所属する下田町在住の高島督(すすむ)さんがこの池を作った当時の苦労を語ってくれました

特に、「みど*リンク」アワードを受賞した遊歩道(緑道)の会が、受賞した理由として、「日吉丸の会など他グループとの横のつながりをベースにした活動の広がり」について高く評価されています。

元々両団体は、日吉丸の会顧問で慶應義塾大学名誉教授の岸由二(ゆうじ)さんが、「鶴見川の流域で環境保全を」と訴えてきたNPO鶴見川流域ネットワーキング(事務局:綱島西2)を1991年に発足させたことが源流です。

「日吉キャンパスに降った雨の雨水は、鶴見川や、鶴見川の支流の矢上川に流れ込む」ことから、「日吉キャンパスや日吉エリアは鶴見川流域」という考え方で、岸顧問が提唱する理念の下、鶴見川流域ネットワーキングとも協調・連携し、日吉丸の会は活動を行ってきました。

また、この鶴見川流域ネットワーキングと、日吉丸の会、遊歩道(緑道)の会には、その複数団体に所属するメンバーもいることがきっかけとなり、2015年より、日吉丸の会が、遊歩道(緑道)の会に協力し、水生動物と水辺の植物の棲みか「鳥の広場ビオトープ」を完成させるなど、2つの団体が、「日吉の東西」の自然を守る活動を、地道に実践。また、協力関係を結ぶことで、相乗効果を図ってきたことが、より一層、この街・日吉の自然を守ることにつながっています。

松の川遊歩道(緑道)の会代表の田邊美紗代さん。『みど*リンク』アワード受賞の表彰状と。1983年に下田町の有志が、下田小学校のPTA広報に「松の川埋め立て跡地を遊歩道に」と、提言したのがきっかけで、その8年後に「遊歩道の会」が発足。当時を懐かしく振り返ります

松の川遊歩道(緑道)の会代表の田邊美紗代さん。「みど*リンク」アワード受賞の表彰状と。1983年に下田町の有志が、下田小学校のPTA広報に「松の川埋め立て跡地を遊歩道に」と、提言したのがきっかけで、その8年後に「遊歩道の会」が発足。当時を懐かしく振り返ります

この6月11日(土)にも、2016年4月に同アワードを受賞したことを記念して、日吉丸の会が活動エリアとする慶應日吉キャンパスの「まむし谷」を、遊歩道(緑道)の会が日吉丸の会のメンバーと一緒に歩く試みを行いました。

その後、同日に開催された、遊歩道(緑道)の会の受賞を祝う会では、「1980年代から、松の川を埋め立てた場所には遊歩道が必要と訴えてきました。エリアを4つに分け、毎週1回、草刈りや枝切りといった地道な活動を行っています」と、遊歩道(緑道)の会代表の田邊(たなべ)美紗代さんが挨拶。

日吉丸の会代表で、慶應義塾大学理工学部専任講師の小宮繁(しげる)さんも、「われわれより長い歴史を持ち、活動をしてきた遊歩道(緑道)の会をパートナーとしてこれからも共に歩み、日吉の東西の自然環境保護に邁進していきたい」と、その決意を新たに語りました。

アワード受賞のお祝い会。「東急の賞」ということで日吉東急内で開催。下田町自治会長の高橋定雄さん、日吉地区連合町内会前会長の薄井芳夫さんも出席。鶴見川流域ネットや日吉丸の会にも所属し活躍している、下田町在住の原田英之さんらメンバーの労をねぎらいます

アワード受賞のお祝い会。「東急の賞」ということで日吉東急内で開催。下田町自治会長の高橋定雄さん、日吉地区連合町内会前会長の薄井芳夫さんも出席。鶴見川流域ネットや日吉丸の会にも所属し活躍している、下田町在住の原田英之さんらメンバーの労をねぎらいます

日吉が「緑の保全」先進地域として、これからもより先進的、また永続的な取り組みで森や自然をいかに守っていくのか。鶴見川の流域の一エリアとしてのより広範囲な他地域との連携、そして地元・日吉周辺地域の人々や他団体からの協力をより得ながら活動を行っていけるのかにも、今後、より大きな注目が集まっています。

※タイトル横の写真:「日吉丸のまむし谷お散歩MAP」(日吉丸の会発行)より

【関連記事】

慶應日吉キャンパスの豊かな自然、地道に守り続けた有志団体が環境大臣から表彰(2016年6月4日)

恒例の「松の川緑道まつり」は5/14(土)午前中、下田小近くの広場で(2016年5月4日)

【参考リンク】

みんなのたから松の川緑道(松の川遊歩道(緑道)の会~下田町自治会ホームページ)

松の川遊歩道(緑道)の会(下田町自治会ホームページ)

日吉丸の会ホームページ

鶴見川流域ネットワーキング(TRネット)ホームページ

松の川緑道・鳥の広場ビオトープ完成式(東急電鉄『みど*リンク』アクション)

第4回『みど*リンク』カンファレンス レポート[2016]~松の川遊歩道(緑道)の会が2015年度アワード受賞(東急電鉄『みど*リンク』アクション)


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