<東急電鉄>最後まで残った「綱島駅ビル」内の高架橋、ついに耐震工事に着手へ | 横浜日吉新聞

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旧「綱島駅ビル」の一部建物上には東横線が走っている

旧「綱島駅ビル」は2階部分のない建物上には東横線が走っている(2015年10月撮影)

東急電鉄は綱島駅周辺で行われている東横線高架橋の柱に施す耐震補強工事について、2016年度中(2017年3月末まで)に工事を終えると発表しました。2016年5月13日に公表した鉄道事業への設備投資計画で明らかにしたもので、東急線内で最後まで未工事箇所として残された「綱島駅ビル」(2016年1月閉鎖)付近の高架橋補強も来年3月までに終えられるよう工事に着手する方針です。

東急では、大地震発生時に被害が甚大となる恐れのある高架橋の柱について、鉄筋を巻くなどの補強工事を進めており、2450本ある柱のうち、2014年度末(2015年3月)までに2364本(96%)の耐震化を実施済みだといいます。今年度中に綱島駅周辺の工事を終えることで、全体の補強工事を完了させるとしています。

綱島駅周辺では大倉山寄りの駐輪場付近などで高架橋の補強工事が行われてきた(2016

綱島駅周辺では大倉山寄りの駐輪場付近などで高架橋の補強工事が行われてきた(2016年1月撮影)

綱島駅周辺では、綱島駅ビルを除いた箇所で既に補強工事を終えたり、着手したりしています。現在も閉店時のままで残されている綱島駅ビルについては、工事に際して何らかの形で手が加えられることになりそうです。

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【参考リンク】

2016年度の鉄軌道事業設備投資計画、車両新造のほかホームドア設置、駅改良工事に総額489億円(2016年5月13日、東急電鉄)

東急電鉄「輸送の安全確保―設備とシステム」(構造物の老朽化対策に関して紹介も)


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