<綱島駅東口の再開発>日吉寄りに改札口を求める声、横浜市が「東急に伝える」 | 横浜日吉新聞

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綱島駅の日吉寄りは現在バス乗り場となっている

綱島駅の日吉寄りは現在バス乗り場となっている。もし日吉に一番近い位置に出入口ができれば新綱島駅や「綱島SST」へのアクセスが短縮できる

綱島街道を安全に横断できる立体横断施設を推進する――。相模鉄道(相鉄)と東急線の相互直通新線で2019年4月に整備が予定される新綱島駅(仮称)と綱島駅東口の駅周辺再開発について、2016年3月15日(火)に綱島地区センターで開かれた「公聴会」で住民3人から表明された意見に対して、このほど横浜市はそれに対する回答を示しました

5月13日に市が公開した「公聴会における公述意見の要旨と市の考え方」という文章によると、綱島駅周辺に広場や道路の拡充が必要だと求めた意見に対し、市は綱島街道を横断するための立体横断施設の整備に言及したものです。

新綱島駅の建設予定地では、東京園の建物が既に取り壊されている

新綱島駅の建設予定地では、すでに綱島温泉「東京園」の建物が完全に取り壊されている(2016年5月9日撮影)

このほか、綱島駅の日吉寄りに改札口を作るべきとの意見に対しては、「東京急行電鉄株式会社に伝えていく」と表明しました。また、綱島温泉「東京園」の復活を望む要望については、「権利者に御意見があったことをお伝えします」としています。

一方、工事を不安視する再開発区域内のマンション住民の意見については、「高さが31メートル以下の建築物の部分についても周辺の建築物等に配慮し、壁面の位置や形状等について考慮するなど、市街地再開発準備組合と調整を進めていきます」「騒音対策、粉じん対策などについて、周辺への影響をできる限り少なくするよう安全対策を確実に行いながら進めていきます」などとして、工事に理解を求めています。

なお、新綱島駅や綱島駅東口の再開発に関する都市計画「横浜国際港都建設計画地区計画の決定・綱島東一丁目地区地区計画」については、5月13日から27日(金)まで計画書の「縦覧(じゅうらん=資料を見ること)」が行われ、地区計画の区域内の土地所有者などに対し、6月2日(木)まで意見書の提出を受け付けています

【関連記事】

駅東口と新綱島再開発で公聴会、エリア内立地マンション住民が工事を不安視(2016年3月16日、公聴会の意見全文)

<新綱島駅周辺の再開発>説明会に住民200名超、横浜市側への質問も続々(2016年2月17)

【参考リンク】

新綱島駅(仮称)周辺地区における土地区画整理事業の決定等に関する公聴会の公述意見の要旨と市の考え方についてPDF、横浜市が2016年5月13日公開、市の回答全文)

横浜国際港都建設計画地区計画の決定「綱島東一丁目地区地区計画」の都市計画原案の縦覧(横浜市、2016年5月13日公開)


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