日吉出身の富樫敬真選手も後押し、さらなる地域密着を目指す横浜F・マリノス | 横浜日吉新聞

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自治会・町内会加入者を増やせるか?横浜市港北区の「自治会町内会」加入案内にマリノスケが今年4月から初登場!

自治会・町内会加入者を増やせるか?横浜市港北区の「自治会町内会」加入案内にマリノスケが今年4月から初登場

プロサッカー・Jリーグで横浜市と横須賀市をホームタウンとする横浜F・マリノス」が、港北区との地域連携を加速させています。今年2016年1月に、横浜市西区のみなとみらい地区から本拠地を港北区新横浜に移転したことを機に、港北区にとって“真の地元チーム”となったF・マリノスですが、その活動はサッカーのみならず、町内会・自治会の加入促進や、商店街の活性化といった、港北区民の身近な分野にも大きく及ぶことになりました。

元々、1998年より横浜国際総合競技場(港北区小机・2005年より日産スタジアムに名称変更)で主催ゲームを開催してきたF・マリノス。一方、港北区は横浜18区の中でも人口や転出入者が最も多く、街の人々にとっての拠所としての「ふるさと」作りをしたいとの思いがありました。2010年に区が「F・マリノス応援プロジェクト」を本格的に立ち上げたことが、港北区との連携のきっかけになったといいます。

港北区の小学校で、通学路の見守りや、交通安全活動を行うマリノスケと、チア・リーディング「マーメイズ」の活動が認められ、港北区内の新1年生のランドセル・カバーにもマリノスケが描かれることになった(写真:マリノスケ【こうしき】ツイッターより)

港北区の小学校で、通学路の見守りや、交通安全活動を行うマリノスケと、チア・リーディング「マーメイズ」の活動が認められ、港北区内の新1年生のランドセル・カバーにもマリノスケが描かれることになった(写真:マリノスケ【こうしき】 ツイッターより)

2014年3月からは、F・マリノスのマスコットキャラクター「マリノスケ」や、公式チアリーディングチーム「トリコロールマーメイズ」が、港北区内の小学校での通学路見守り活動や、交通安全教室での自転車運転指導を実施。昨年2015年には、マリノスケが「港北区安全安心大使」に就任したといいます。

「少しずつ、長い道のりでした」と、横浜F・マリノスのホームタウン・ふれあい事業部の担当者・池田真也(まさや)さんは話します。港北区との「特別な」連携も、始めはゼロからのスタート。今では、港北区役所とのタイアップは「当たり前」にすら映る区役所での景色も、「全くないところから、少しずつ、区役所や区民の皆さんの協力があり、地域でF・マリノスを応援しようという機運が高まってきたんです」とその歩みを振り返ります。

港北区役所へ出向くと、マリノスケとミズキー(港北区キャラクター)が大々的に迎えてくれる

港北区役所へ出向くと、マリノスケとミズキー(港北区キャラクター)が大々的に迎えてくれる

今年2016年1月には、横浜F・マリノスと港北区、港北区連合町内会が「ホームタウン活動の協力に関する基本協定」を締結。「さらに色々な地域での活動を行っていけるのではないかと思います」と、この基本協定の意義について池田さんは語ります。

その活動の大きな一つが、基本協定を結んだ先・自治体や町内会との連携。今年の4月からは自治会・町内会の加入案内書や、加入促進を目的に作られたごみ袋にまで、キャラクター・マリノスケが描かれています。

日吉出身の富樫敬真(けいまん)選手。駒林小(駒林SC) − 日吉台西中学校(横浜F・マリノスジュニアユース) − 日本大学高 − 関東学院大という道のりから、新たなサッカー界の若きヒーローとして注目されている(写真:横浜F・マリノスホームページより)

日吉出身の富樫敬真(けいまん)選手。駒林小学校駒林SC)− 日吉台西中学校(横浜F・マリノスジュニアユース)− 日大高校 − 関東学院大という経歴。新たなサッカー界の若きヒーローとして注目されている(写真:横浜F・マリノスホームページより)

日吉出身の富樫敬真(けいまん)選手が、今年(2016年)よりF・マリノスに新規入団したのも、大きな後押しになっています。たとえば、富樫選手ゆかりの地・日吉地区の南日吉商店会にある「こじま寝装」(日吉本町3)も、横浜F・マリノスのサポートショップとして「力強く応援してくれています」と池田さん。

この4月に、富樫選手がリオデジャネイロオリンピック2016の日本代表候補(国内強化合宿メンバー)に選出されたことで注目度が上昇。日吉や港北区のF・マリノス・ファンばかりでなく、各大手マスメディアにも大きくとり上げられ、日本のサッカー界にとっても大きな話題になっています。

池田さんによると、Jリーグには、「百年構想」という、スポーツを行うだけでなく、「スポーツを観る、語る、応援する」といった、生活の場に根付いたスポーツとのかかわりを推進することで、豊かなスポーツ文化の醸成を目指しているという土台があるといいます。その理念に基づき、横浜F・マリノスもクラブ創設以来、地域貢献活動を行ってきたとのことです。

「ボク、日吉出身だよ!」富樫選手が新たに表紙に採用された「こうほくの商店街店舗ガイド」と富樫選手のサインを手に、こじま寝装の小嶋純一さん。横浜F・マリノスサポートショップとして富樫選手やF・マリノスを応援している

「ボク、日吉出身だよ!」富樫選手が新たに表紙に採用された「こうほくの商店街店舗ガイド」と富樫選手のサインを手に、こじま寝装の小嶋純一さん。横浜F・マリノスサポートショップとして富樫選手やF・マリノスを応援している

「チア・リーディングほか、サッカー以外のスポーツにも触れていただける環境づくり、あいさつ・交通安全運動、町内会や自治会活動支援、商業活動支援などを通じて、より地域に根差していきたいと思っています。ぜひ、港北区を“ふるさと”とするための活動にマリノスケやF・マリノスがお役に立てたなら嬉しいです」と、「この街には、横浜F・マリノスがある。」というクラブのキャッチフレーズに込めた想いを、池田さんは語ってくれました。

この街に、根差す活動をと新たな道を切り拓く横浜F・マリノスの取り組みについて、横浜日吉新聞では、これからも追ってまいります。

今年2016年4月より、マリノスケが港北区役所や自治会・町内会関連の様々な刷り物に次々登場している

今年2016年4月より、マリノスケが港北区役所や自治会・町内会関連の様々な刷り物に次々登場している

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真の地元チームとなった「F・マリノス」、2/27(土)夜に日産スタジアムで開幕戦(2016年2月26日)

【参考リンク】

横浜F・マリノス公式ホームページ

横浜F・マリノス・港北区・港北区連合町内会「ホームタウン活動の協力に関する基本協定」締結(横浜F・マリノスホームページ)

富樫敬真選手 リオデジャネイロオリンピック2016 日本代表候補 国内強化合宿メンバー選出(横浜F・マリノスホームページ)

Jリーグ百年構想(Jリーグホームページ)


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