日吉は地価も高いが、駅の「交通広告」も沿線最高レベルの料金に設定されていた! | 横浜日吉新聞

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東横線と目黒線各駅の交通広告ランク表。SやAの駅がもっとも高い(東急エージェンシー資料より)

東横線と目黒線各駅の交通広告ランク表。S(渋谷のみ)とAの駅がもっとも高い(東急エージェンシー資料より)

日吉駅の周辺は神奈川県内でも有数の地価が高い場所として知られていますが、交通広告を出すうえでも他の駅と比べ高額な料金設定となっていることはあまり知られていません。もっとも高い場所だと1カ月あたり100万円という広告メニューさえ存在していました。

交通広告は、駅や電車、バスなどに掲出する広告のことで、車内吊り広告をはじめ、ドアやつり革に貼られるステッカーや、駅の看板やポスターなどもこれにあたります。

駅の利用客数や掲出する場所によって広告の価値が変わってきますので、それぞれ駅ごとにランクが決められ、掲出場所ごとに細かに料金設定が行われています。

日吉駅の場合、東急の5段階基準で「Aランク」と位置付けられており、これは中目黒や自由が丘、武蔵小杉、横浜の各駅と同じランクで、「広告価値のきわめて高い駅(なので広告料金も高い)」という意味があります。(最高位に「Sランク」というのがありますが、ここに該当するのは渋谷駅のみ)

横浜市営地下鉄のメディアガイドより

横浜市営地下鉄の交通広告ランク表とB1サイズポスターの掲出料金(メディアガイドより)

グリーンラインの日吉駅も、横浜市営交通局が定めた4段階の広告基準で最高ランクの「特級A」となっており、新横浜や横浜、関内などの各駅と同じ扱いです。

ちなみに綱島駅は東急基準で真ん中の「Cランク」(元住吉や大倉山、田園調布などと同じ)、日吉本町駅や高田駅は市営交通局基準で下から2番目の「1級」となっています。

そんな沿線最高ランクの日吉駅で、交通広告を出すとしたらどのくらいの予算が必要なのでしょうか。

慶應キャンパス側の駅ビル壁面広告は250万円が必要

日吉駅東口のビル壁面広告は1カ月100万円の料金と製作費が150万円かかる

日吉駅東口のビル壁面広告(赤枠で囲った場所)は1カ月最低100万円の料金と製作費が150万円かかる

日吉駅で一番高額な交通広告が「日吉駅壁面広告」で、東口の慶應義塾大学日吉キャンパス側の駅ビル壁面に「タテ5.5メートル×ヨコ6メートル」の広告を掲出するもので、1カ月あたりの料金は100万円だといいます。ただしこれは広告代理店向けの価格ですので、一般の企業などに販売される場合はもっと高くなるかもしれません。また、別に広告製作費が150万円かかりますので、なんと初期費用は最低で250万円です。

たとえば、都内と川崎と横浜市内を走る東急バス全路線の全バス車内に1週間広告を出しても80万円弱ですから、日吉駅の壁面広告はかなり高額といえます。

現在のところ、この壁面広告を利用している企業はないようですが、日吉駅における交通広告が持つ高い価値の一端が見て取れます。

ここまで目立たなくてもいい、という場合は駅にポスターを貼らせてもらうというメニューがあります。これだと一番安い「B-2サイズ」(72.8センチ×ヨコ 51.5センチ)で1枚あたり7日間で1万6000円です。グリーンライン日吉駅の場合は1万3500円から使えます。(綱島駅だと1万3000円、日吉本町や高田駅だと9000円からOK)

効果のほどは分かりませんが、日吉駅は東急もグリーンラインも相当な乗降客数がありますので、交通広告を考える場合は、まず駅ポスターから試してみてもいいかもしれません。

【参考リンク】

東急の駅ばり広告について(東急エージェンシー)

日吉駅東口の壁面広告案内(東急エージェンシー)

横浜市営交通広告のご案内/広告料金表(横浜市)


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