伊藤忠が初の学生寮を武蔵小杉で開発、日吉台学生ハイツ跡地への影響は?

横浜日吉新聞
伊藤忠グループでは初の開発物件となる学生寮「CREVIA WILL(クレヴィアウィル)武蔵小杉」は2017年3月にオープンする(同社ニュースリリースより)
伊藤忠グループでは初の開発物件となる学生寮「CREVIA WILL(クレヴィアウィル)武蔵小杉」は2017年3月にオープンする(同社ニュースリリースより)

伊藤忠グループでは初の開発物件となる学生寮「CREVIA WILL(クレヴィアウィル)武蔵小杉」は2017年3月にオープンを予定(同社ニュースリリースより)

伊藤忠グループ学生向け共同住宅(学生寮)の開発事業に乗り出しました。同グループの不動産開発事業者(デベロッパー)である伊藤忠都市開発は、その第一号として武蔵小杉駅と元住吉駅から徒歩12~14分の工場跡地(川崎市中原区市ノ坪)に7階建390戸の「CREVIA WILL(クレヴィアウィル)武蔵小杉」を建設。来年(2017年)3月にオープンすると発表しました。

伊藤忠のマンションや一戸建て住宅のブランドである「CREVIA(クレヴィア)」を冠した学生寮を建設するのは武蔵小杉が初めてのことで、「最新の良質な学生専用住宅の開発事業は潜在ニーズが見込める有望分野」(ニュースリリース)と判断。開発から運営までを一貫して手掛けることになったことが注目を集めています。

昨日、日本経済新聞の2016年4月6日付け紙面にも「伊藤忠が学生マンション、留学生需要に的」との見出しで大きく報じられており、1室あたりの面積は12平方メートルで、1日2食付きで家賃は11万円程度が想定される、といった内容が載っていました。

日吉台学生ハイツは建設大手「安藤ハザマ」の手で2016年4月から約1年をかけて解体が予定されている

日吉台学生ハイツは建設大手「安藤ハザマ」の手で2016年4月から約1年をかけて解体が予定されている

伊藤忠グループについては、今回の武蔵小杉での建設を皮切りに「首都圏で年2~3棟のペースで学生向けマンションを新設する計画だ」(日経新聞)と報じられており、今年(2016年)3月末で閉館した「日吉台学生ハイツ(2006年に伊藤忠グループ内の再編にともない正式名称は東京・スチューデントハウス日吉台に変更)」(箕輪町1)の行方にどんな影響を与えるのかが気になります。

伊藤忠グループはもともと、子会社の伊藤忠アーバンコミュニティが前身の「伊藤忠コムネット」時代から40年超にわたって学生寮の管理や運営を担っており、そのノウハウが蓄積されています。なかでも日吉台学生ハイツは同社運営寮を代表する物件で、学生寮関連の事業部も3月末まで日吉台学生ハイツ内に置かれていたほどです。

学生寮の管理や運営を行う伊藤忠アーバンコミュニティは日吉台学生ハイツ内の事務所を慶應協生館内に移転した

学生寮の管理や運営を行う伊藤忠アーバンコミュニティの学生寮関連の事業部は、日吉台学生ハイツの閉館にともない事務所を慶應義塾大の協生館内に移転している

日吉台学生ハイツの解体後、伊藤忠アーバンコミュニティの学生寮関連の部門は日吉の地を離れず、慶應義塾大学の協生館内に事務所を移転して業務を続けています。一方、慶應大学は、日吉5丁目の西松建設寮の跡地や、綱島SST(サスティナブル・スマートタウン=綱島東4のパナソニック跡地)にも国際学生寮の設置を予定するなど、増え続ける留学生のニーズに応え、日吉や綱島で寮の増設を積極化させているところです。

綱島から日吉にかけての再開発については、「(綱島SSTと)隣接する日吉エリアにおよぶ全長2キロメートルにわたる広域的なまちづくりも一体的に推進する」と横浜市の林文子市長が表明しており、綱島SSTのパンフレットにも「周辺での開発事業と広域連携する」とうたわれています。

日吉台学生ハイツの跡地についても市が関与したり、綱島SSTのような先端エコ技術が取り入れられたりする可能性があるのか、また今後も学生寮として使われることになるのか。伊藤忠グループの活用方針が注目されます。

【関連記事】

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【参考リンク】

事業領域を拡大 学生専用住宅の開発事業へ参入PDF、2016年4月6日、伊藤忠都市開発)

横浜日吉オフィス移転のお知らせ(2016年4月1日、伊藤忠アーバンコミュニティ)


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