<暴力団対策で会合>港北署長「違法行為は積極的に事件化図る」と追放へ決意 | 横浜日吉新聞

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「新横浜通信」のアイキャッチマーク港北区内と新横浜の街から暴力団を排除へ――。新横浜駅ビルの各店舗や事業所など31企業が参加する「新横浜中央ビル暴力団等排除連絡会」の総会が2016年2月18日に同地区内のホテルで開かれ、同連絡会の顧問で港北警察署の陶山和美(すやまかずよし)署があいさつに立ち、「新横浜駅前にはさまざまな飲食店が多数営業していて、これらの飲食店に対し、いつ、暴力団員による暴力的要求が行われてもおかしくない状況にもある。港北署ではその実態を把握するため日夜視察活動を行っており、違法な行為を把握したときは積極的に事件化を図る」との方針を示しました。

「新横浜中央ビル暴力団等排除連絡会」の総会であいさつする港北警察署の陶山署長(真中)

「新横浜中央ビル暴力団等排除連絡会」の総会であいさつする港北警察署の陶山署長(真中)

神奈川県では7年前に「暴力団排除条例」を制定するなど、現在では表立って存在がしづらくなった暴力団ですが、陶山署長は「神奈川県内には95組織の2800人の暴力団員が把握されており、その8割が(静岡発祥で現在は東京都内に本部を置き6000人以上の構成員がいるとされる)指定暴力団の稲川会系」であるとの現状を紹介。

一方、全国的には昨年(2015年)に日本最大規模の指定暴力団である「六代目山口組」が分裂し、新たに「神戸山口組」が結成されたことで、同組と稲川会とは反目状態ともいえることから「暴力団に絡むトラブルや対立抗争が発生する可能性があり、その活動には注意を要する」と気を引き締めています。

新横浜地区では昨年、交通上のトラブルから稲川会系の暴力団組長が被害者の車両に乗るなどした脅迫事件や、新横浜駅前で横浜アリーナでのコンサートチケットを高額で売ろうとしたダフ屋事件が起きており、多数の暴力団員を逮捕したといいます。

神奈川県暴力追放センターのホームページ

神奈川県暴力追放センターのホームページ

陶山署長は「地域から暴力団を排除するために一致団結し、『暴力団を恐れない、金を出さない、協力しない』の暴力団追放“三無し運動”とプラスワンを基本として、排除に向けた取り組みにご理解とご支援をいただきたい。暴力団がからむトラブルはぜひ当署暴力犯係にご連絡をお願いいたします」と住民の協力を求めました。

暴力団とのトラブルに関する相談は港北署のほか、神奈川県暴力追放センターでも受け付けています。

【参考リンク】

港北警察署ホームページ

神奈川県暴力追放センターホームページ


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