新綱島駅から箕輪町3丁目への「綱島トンネル」、地下20メートルを掘り進む | 横浜日吉新聞

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東横線高架と合流する付近では土地使用の開始をする旨の告知が掲出されている(綱島東2丁目付近)

東横線高架と合流する付近では土地使用を開始する旨の告知が掲出されている(綱島東2丁目付近)

相模鉄道(相鉄)と東急線の相互直通新線工事で、新綱島駅(綱島東1)と箕輪町3丁目を結ぶ「綱島トンネル」(約1.1キロメートル)について、独立行政法人“鉄道建設・運輸施設整備支援機構”が運営する「神奈川東部方面線」の公式ホームページで、トンネル工事の概要が発表されました。近く着工される見通しです。

この工事は、戸田建設・岩田地崎建設・りんかい日産建設・奈良建設JV(共同企業体)が担当し、約2年9カ月間をかけて直径約6メートルの円形トンネル2本を掘削(くっさく)するものです。

「神奈川東部方面線」の公式ホームページより、綱島トンネルの位置図

「神奈川東部方面線」の公式ホームページより、綱島トンネルの位置図

綱島トンネルは、新綱島駅から綱島街道の下を横断し、綱島東2丁目の「紳士服AOKI横浜綱島東店」裏手あたりから、東急東横線高架下の横にある側道に沿って掘り進みます。箕輪町2丁目の「寿司銚子丸」付近までの1.1キロが工区となっています。

この区間は東横線の高架橋に影響を及ぼさないよう、高架の真下ではなく、左右にある側道の地下に、上下線をそれぞれの円形トンネルを掘っていくのが特徴です。

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箕輪町3丁目までの綱島トンネルは「円形トンネル(単線並列)」で、その先の日吉駅までの区間はさまざまな形態が混在する難工事だと言われている(横浜市の資料より)

先端部にカッター状の刀が付いたシールドマシンと呼ばれる掘削機を使い、刃を回転させながら掘り進むといいます。地下20メートルほどの地点で行われる工事のため、地上ではトンネルを掘っていることさえ気づかないかもしれません

なお、綱島トンネルの工区の先、箕輪町3丁目から日吉駅にかけては、東横線高架橋に影響を与えないように地下から地上にのぼり、東横線の線路と合流させなければならないため、かなりの難工事であるといわれています。

※2016年8月追記:「相鉄・東急直通線」については、事業主の鉄道建設・運輸機構がこれまで示していた「2019年4月の開通予定」を「2022年度下期(10月以降)に開通」と3年半ほど延期すると2016年8月26日に公式発表しました。相鉄・東急直通線に関する最新の記事はこちらをご覧ください。

【関連記事】

2019年4月の東急・相鉄直通まで4年弱、日吉住民から見たメリットとデメリットを考える(2015年8月15日)

【関連リンク】

相鉄・JR直通線、相鉄・東急直通線の公式Webサイト

相鉄・東急直通線事業概要パンフレット

日吉駅付近工事のパンフレット


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