<アピタ跡の再開発地>新小学校は日大高校の裏手、プラウド日吉近くに建設 | 横浜日吉新聞

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小学校の建設予定地は現在、野村総研のデータセンターが建っている場所となる(横浜市が公開した資料より)

小学校の建設予定地は現在、野村総研のデータセンターが建っている場所となる。学校の出入口はマンション「コスモ日吉」の前あたり(横浜市が公開した資料より)

アピタ日吉店跡地や損害保険ジャパン日本興亜の事務センター、NRI野村総合研究所のオフィス・寮(箕輪町2)の再開発地域に建てられる新小学校「日吉台小学校第二方面校(仮称)」(2020年4月開校予定)については、NRI野村総研のオフィス(日吉データセンター)跡地に建てられることがわかりました。横浜市が設計業務委託者を募集する際の資料で明らかにしたものです。

資料によると、新小学校は現在建設が進む大型マンション「プラウド日吉」に近接し、日大高校・中学校の敷地と隣接する場所に建てる計画となっています。敷地面積は約9500平方メートルで、近隣の日吉南小(日吉本町4、校地面積1万533メートル)と比べると若干狭い規模感といえます。

現在の小学校建設予定地付近の様子(2016年1月撮影)

現在の小学校建設予定地付近の様子(2016年1月撮影)

グラウンドの広さは3500~3800平方メートル程度とし、1周120メートルのトラックおよび80メートルの直線を確保。校舎は鉄筋コンクリート4階建て程度とし、校舎内には11人乗りのエレベーター1基を設置。放課後キッズクラブなどに使用する多目的室は256平方メートル(体育館の4分の1ほどの広さ)を確保するとしています。

体育館は1060平方メートルとし、アリーナを30×2メートル程度、天井高は8メートル以上(正規バレーコートを基準)との計画です。

「プラウド日吉」(右側)と道路一本隔てた場所(左手)に小学校が建つことになる

「プラウド日吉」(右側)と道路一本隔てた場所(左手)に小学校が建つことになる

今回の新小学校を設計するうえで配慮すべき点として、横浜市は「学級数31を必要としており、標準的な学校(12~24学級)と比較すると大規模な学校です。すべての児童に目が行き届かない状況が生じやすく、学校運営上の負担が大きいため、計画にあたっては、児童の安全確保、動線の効率性などの小学校に求められる機能性を特に重視します」と記載しています。

また、アピタなどの再開発地域が環境配慮型のまちづくりを計画していることから、新小学校でも太陽光発電や内装の木質化などを推進する文部科学省「エコスクールパイロット・モデル事業」の認定校を目指すとしています。現在、神奈川県内でこの認定校となっているのは、川崎市高津区の久末小学校などがあります。ただ、新小学校グラウンドを芝生化することは行わない方針です。

小学校建設予定地に近接して鉄塔が建っているのが気になる

小学校建設予定地に近接して高圧線の鉄塔が建っているのは気にかかる

今回の計画で懸念されるのが、付近にJRが設置した15万4000ボルトの送電線と鉄塔があることです。そのため、設計時には小学校の建物まで数メートルの離隔距離を求めています。

なお、送電線の鉄塔が設置されている付近は広場として整備し、学校の西側には、再開発地内を縦断する歩行者用道路が設けられる予定です。

新小学校が建てられる場所は再開発地のなかでも、もっとも日吉駅から遠い位置となりますが、付近はマンションを中心とした住宅街となっているため、近隣の児童が通学するうえでは適した位置といえそうです。

【関連記事】
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【参考リンク】

学校施設の設計業務委託プロポーザル参加者の公募について(横浜市、2016年1月29日発表)

日吉台小学校第二方面校(仮称)新築工事に伴う設計業務委託の説明資料PDF、横浜市)

計画地の概要PDF、詳細な地図、横浜市)


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