横浜日吉に本社を置くパートナー産業株式会社(日吉7)は、2013年より同社が手掛ける「お城ジオラマ復元堂」プロジェクトの展示「戦国の城の魅力再発見!城ジオラマとAR体験展示会」を、1月16日(土)から25日(月)まで、港北図書館(菊名6)にて行っています。
2005年に同社・代表取締役に就任した二宮博志さんは、小学生の頃よりお城に興味を持ち、小学校の卒業制作で「岐阜城」のプラモデルを作って提出したという大の「お城好き」。以前から、城の「城郭全体」を表現したジオラマ模型(ジオラマ=フランス語の「diorama」から。立体的に風景などを再現した模型)のモデルがないことに疑問を感じたことから、2013年に城郭復元プロジェクトを立ち上げ、現在では二宮さんは「城郭復元マイスター」として広く知られる存在となっています。
「城というと”天守閣”を思い浮かべる人の方が多いかもしれませんが、城とは本来、「土」から成るもの、つまり”地形”が大事なんです。地形をみると、なぜここに城が築かれたかということがより理解できるんです」と語る二宮さん。城郭を地形まで含めて再現したジオラマを通じ、多くの方々に城の魅力を伝えたい、とプロジェクトを立ち上げたきっかけを振り返ります。
プロジェクトを立ち上げ、念願の新商品「三河長篠城」を作り上げた二宮さん。戦国時代の織田信長、徳川家康、武田勝頼ら戦国武将たちによる長篠合戦(1575年)のきっかけになった国の史跡「三河長篠城」の城郭を「1500の1」のA4サイズで完全復元したといいます。
今回、港北図書館では、既に製品化・販売されている「三河長篠城」「遠州高天神城」、近日発売予定という「真田氏上田城」のジオラマ模型の観賞や、城の雰囲気を、スマートフォンやタブレット端末にて360度3D技術により立体的に見ることができるAR(Augmented Reality・オーグメンテッド・リアリティ=現実環境)体験(アプリのダウンロード要)も行うことができます。
今回の城ジオラマの展示を企画した港北図書館長の木下豊さんは、「港北区には小机城址もあり、2019年のラグビーワールドカップ開催や、2020年のオリンピック・パラリンピックの開催に向け、港北区のさらなる魅力作り、観光資源を創出する可能性を探ってゆきたいと思っています。ぜひ、二宮さんやパートナー産業さんの「城郭復興」への取り組みに注目いただければと今回の展示を企画しました。一人でも多くの皆さんに足を運んでもらいたい」と、多くの来館を呼び掛けています。
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