若者に落語を聞く楽しさを、12/12(土)古典落語「芝浜」を演劇アレンジで公演 | 横浜日吉新聞

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慶應義塾大学教養研究センター日吉行事企画委員会(HAPP)は、「『芝浜』を現代の東京へ~古典落語と演劇が織り成すパフォーマンス」を、2015年12月12日(土)13時および16時からの2回、慶大日吉メディアセンターにて開催します。

古典落語「芝浜」の舞台を現代に。「江戸と現代が交ざり合う」演劇とのコラボで表現することで、落語を聴いたことがない人にも楽しんでもらえるようアレンジしている

古典落語「芝浜」の舞台を現代に。「江戸と現代が交ざり合う」演劇とのコラボで表現することで、落語を聴いたことがない人にも楽しんでもらえるようアレンジしている

慶大藤沢キャンパス(略称:SFC)に拠点を置く「藤沢落語研究会」が企画したもので、古典落語として多くの落語ファンに親しまれている「芝浜」の舞台を現代の設定に移し、演劇が混ざり合うパフォーマンスとしての公演を行います。

藤沢落語研究会は、「ロックでポップでクリエイティブな落語」をコンセプトに2014年に設立した新しい落語研究会で、今年(2015年)6月からは慶應義塾大学の公認団体にも認定。「落語をもっとかっこよくしたい!若い人にも落語の面白さを知ってもらいたい!今まで落語を聴かなかった人にも聴いてもらいたい!」と活動を行っています。

今回の「芝浜」についても、代表の又村実穂さんは、落語を聴く若者が少ないという問題意識から、「若者に落語の面白さを知ってもらえたら。落語に演劇と音楽の要素を取り入れて、今までにない落語を若者に発信したい」と、公演に向けた想いを語ります。

藤沢落語研究会を設立した代表の又村実穂さんは「祖父の影響で落語に親しみました。好きな落語家は古今亭志ん生(ここんていしんしょう)さんです。今回は、古今亭志ん朝(しんちょう)さんの江戸弁を現代に書き下ろしました。時代のズレをどう現代に置き換えて伝えるか苦労しました」と脚色・演出の苦労を語ってくれました

藤沢落語研究会を設立した代表の又村実穂さんは「祖父の影響で落語に親しみました。好きな落語家は古今亭志ん生(ここんていしんしょう)さんです。今回は、古今亭志ん朝(しんちょう)さんの江戸弁を現代に書き下ろしました。時代のズレをどう現代に置き換えて伝えるか苦労しました」と脚色・演出の苦労を語ってくれました

「今回、私たちが企画するのは、古典落語『芝浜』です。『芝浜』は、近年でも演劇やドラマ、小説や音楽など、様々なジャンルで採り上げられて、現代にも通じる作品なんです」と又村さん。

通常「芝浜」は、”名人”と呼ばれる落語家たちが、通常は1時間もかけて語る大作。「今は、SNSと呼ばれるネットでのコミュニケーションは、短時間で情報を得る傾向にありますが、そういった昨今の傾向も踏まえ、語りだけでなく、視覚的、聴覚的に観客に訴えかけ、3名の演者が入れ替わり立ち替わり演じることで、この大作を紡いでいきたいと考えています」と、演劇や音楽など様々な表現方法での「芝浜」の魅力を伝えていきたいと意気込みを語る又村さん。

同研究会の設立メンバーは、やはり慶大公認の「劇団EnTRoPy(エントロピー)」の団員であったということもあり、企画統括、企画補佐、音響は同劇団の所属メンバーが担当。又村さんは「特に”お菓子家甘藍”(おかしやかんらん)役の頃末龍(ころすえりゅう)さん(慶大学環境情報学部在学中)は演劇のキャリアが長く、やはり劇団EnTRoPyの団員です。演技力も加味された『口演』(こうえん)にご期待ください」と今回の公演の見どころを教えてくれました。

「若い方を中心に、ぜひ日吉キャンパスにお越しください」と又村さん。

「『芝浜』を現代の東京へ~古典落語と演劇が織り成すパフォーマンス」公演は、入場無料、事前申込不要。公演時間は各1時間を予定しています。

【参考リンク】

藤沢落語研究会公式ホームページ

藤沢落語研究会「『芝浜』を現代の東京へ。古典落語と演劇が織り成すパフォーマンス」特設サイト

慶應義塾大学公認サークル「劇団EnTRoPy」公式サイト

慶應義塾日吉キャンパス案内(アクセス)


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