多摩川の風景に舞台重ねて、慶應劇研が12/10(木)より最新「GLUED」公演

横浜日吉新聞
多摩川で撮影。丸子橋のシルエットに4人の兄妹たちの思いが重なる。「GLUED」は英語で"くっついて、離れないで"の意味。役者はオーディションで選考。「家族として一緒にやりたい」と木島さんが感じたメンバーたちが稽古を重ね、舞台を作ってきたとのこと

多摩川で撮影。丸子橋のシルエットに4人の兄妹たちの思いが重なる。「GLUED」は英語で”くっついて、離れないで”の意味。役者はオーディションで選考。「家族として一緒にやりたい」と木島さんが感じたメンバーたちが稽古を重ね、舞台を作ってきたとのこと

慶應最古の演劇団体として知られる慶應義塾大学公認の劇団「慶應義塾演劇研究会(通称:ゲキケン)」が、2015年12月10日(木)から12日(土)までの3日間、慶應日吉キャンパス内の塾生会館で、最新作「GLUED(グルード)」の公演を行います。

作・演出を初めて務める木島唯さんに、「多摩川駅」から歩いたところにあるという「一軒家での4人の兄妹」が織りなすゲキケン最新作の魅力を伺いました。

木島さんは、ゲキケンの中でも数少ない聖心女子大学在学中の他大学の団員。演劇と出会ったのは、今から10年前の小学校5年生の時、白雪姫に毒りんごを与えるいじわるなおばあさん
役。「これが自分に向いていると思いました。楽しかったです」と、学校でも評判となったというその演技を振り返ります。

木島さんは聖心女子大学文学部に在学中。「人間関係を学べる社会心理学を専攻しています。今回の作品のテーマとなっている家族を大切に思っています。母が最も自分の熱烈なファンです」とさわやかな笑顔で語ってくれました

木島さんは聖心女子大学文学部に在学中。「人間関係を学べる社会心理学を専攻しています。今回の作品のテーマとなっている家族を大切に思っています。母が最も自分の熱烈なファンです」とさわやかな笑顔で語ってくれました

小学生時代、台湾のインターナショナルスクールで英語力も磨いたという木島さんは、中学、高校の6年間は英語劇での経験を重ねます。「そのまま大学でも英語劇、という選択肢もあったのですが、折角なら、より演劇が盛んな異なる環境で、と他大学での日本語でできる演劇団体を探しました」。演劇が盛んだという早稲田大、東京大、そして慶應大の各劇団を探し歩いたという木島さん。最も歓迎してくれたのが、慶應ゲキケンだったと当時を振り返ります。「女子大は出欠がとても厳しく、9割以上が出席を厳しく取る授業なんです。それに加えてアルバイト、ともなると、とても両立が難しい。他大学での劇団活動は、大きな選択でしたが、ゲキケンの皆さんは、”大丈夫だから”と、とてもあたたかく迎え入れてくれたのです」。

木島さんの慶應ゲキケンでの初登場は、新人公演の「ライト」(2013年6月)での牡丹(ぼたん)役。『学生演劇探訪記』(記事最後にリンク有)という学生演劇についての論評を綴った慶應生の中でも評判だというブログに、木島さんの演技は高く評価され「大変嬉しく思いました」。このゲキケンでの活動に自信を持つことができた、といいます。

前回公演の<a href="http://www.keio-gekiken.com/15unclevanya/index.html" target="_blank">ワーニャ伯父さん</a>(リンク・写真は同劇団特設サイト)では、年寄りの乳母"マリーナ"を熱演。「日吉の街を歩くおばあちゃんの姿が参考になりました。毎回の公演後、お客様が書いてくれるアンケートの、熱心なお声が、いつも励みになっているんです」と木島さん

前回公演のワーニャ伯父さん(リンク・写真は同劇団特設サイト)では、年寄りの乳母”マリーナ”を熱演。「日吉の街を歩くおばあちゃんの姿が参考になりました。毎回の公演後、お客様が書いてくれるアンケートの、熱心なお声が、いつも励みになっているんです」と木島さん

以降も、ほとんどが役者での出演だったことから、今回初めて取り組む作・演出には「まさに“産みの苦しみ”を感じました。役者としての経験ばかりだったので、脚本もとても苦労したんです」。しかし、逆に、役者として10年以上経験を重ねてこられたので、今回登場する4人の役者とのコミュニケーションも、自身が演技を示すことで行うこともでき、納得ゆくまで、出演者と演技やセリフについて意見を交わすことができたと木島さん。

今回描いたテーマは「兄妹や家族のつながり」。「家族というのは、一緒にいるのが心地よいものではないと思うんです。それでも、離れられない。それがタイトル「GLUED(グルード)」(英語で”くっついて、離れないで”の意味)に込めた思いです」。木島さんの妹、弟とのこれまでの人生の日々も、作品の背景に色濃く出ているといいます。

今回のキャストの稲岡良純さん、柿原綾乃さん、山田遊さんは前回公演「ワーニャ伯父さん」にも出演。「慶應ゲキケンきっての看板役者を揃えています。ご期待ください」

今回のキャストの稲岡良純さん、柿原綾乃さん、山田遊さんは前回公演「ワーニャ伯父さん」でも好演。「慶應ゲキケンきっての看板役者を揃えています。ご期待ください」

ほんわかした日常、ほぼ何も起こらない日常の中の風景を、慶應ゲキケンの看板役者たちが人柄がにじみ出る演技をしています。ぜひ多くの皆さんに彼らの演技も見てもらえたなら」。

舞台は、通学途中の電車から見えた多摩川。東急線の車窓から見ていて、「素敵だなぁ」と感じ、「多摩川駅から歩いた」一軒家を舞台にした、という木島さん。

3年間、数少ない他大学在学中のメンバーとして、輝きを放ちながらも、ゲキケンの歴史とパワーを紡いできた木島さんと、ゲキケン実力派メンバーが織りなす最新の現代家族劇。どんな心模様が描かれるのかに注目です。

公演は12月10日(木)の18時30分からの初演を皮切りに、12日(土)17時からの最終公演まで、計5回の開催予定。料金は“無料カンパ制”です。

公演の詳細・予約は下記の「参考リンク」をご参照ください。

【関連リンク】

世界的人気のチェーホフ作品を日吉で、慶應最古の劇団が10/17(土)から4日間公演(2015年10月10日)

【参考リンク】

慶應義塾演劇研究会12月公演「GLUED」特設サイト

慶應義塾演劇研究会ホームページ

「ゲキケン員の日々」ブログ

学生演劇探訪記ブログ「慶應義塾大学演劇サークル新人公演2013」(2013年7月7日の記事)


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