日吉ゆかりの高橋由伸選手、プロ野球・巨人の次期監督候補として報じられる | 横浜日吉新聞

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桐蔭学園高と慶應大学野球部の出身として横浜や日吉と縁の深い高橋選手(日本野球機構のサイトより)

桐蔭学園高と慶應大学野球部の出身として横浜や日吉と縁の深い高橋選手(日本野球機構のサイトより)

プロ野球・読売ジャイアンツ(巨人)の次期監督候補に高橋由伸(よしのぶ)外野手兼コーチ(40歳)の名前が挙がっています。2015年10月19日にNHKをはじめとした複数のメディアが伝えました。高橋選手は慶應義塾大学法学部の出身。在学中は野球部に所属しており、日吉とは縁の深い選手として知られています。

高橋選手は千葉県の出身ですが、野球の名門である横浜市青葉区の桐蔭(とういん)学園高校を経て、慶應大に入学しています。東京六大学野球でリーグ本塁打記録や三冠王を達成した後、1998年にドラフト1位で巨人に入団。1年目からレギュラーとして活躍してきました。

2015年のシーズンからは選手兼任コーチに就任する一方、主に代打の切り札的な存在として活躍。今シーズンは77試合に出場し、打率.278、本塁打5本、打点21という成績でした。

レストラン「マリーン」の店内には高橋選手をはじめ、慶應運動部関係の写真やグッズなどの展示が目立つ

レストラン「マリーン」の店内には高橋選手をはじめ、慶應運動部関係の写真やグッズなどの展示が目立つ

大学時代の高橋選手は日吉の街と縁が深く、慶應野球部の合宿所と練習場は下田町(下田町2)にあるため、日吉駅近くの西口商店街のスパゲティレストラン「マリーン」(日吉2)などは愛用する店の一つだったようです。同店では同選手の活躍を報じる新聞やサインなどが飾られています

その後、高橋選手はプロ18年間で通算321本の本塁打を打ち、3割近い打撃成績を残すなど、セリーグを代表する選手として活躍。一方で高校・大学ともに主将をつとめ、巨人でも選手会長やコーチ兼任となるなど人望がある選手と言われています。

慶應大学の学生が発行する「慶應塾生新聞」の2015年10月9日号(第514号)には、最近の高橋選手への貴重なインタビュー記事が掲載されています。そこでは、大学時代に数々の記録を打ち立てたことについて、「記録を特別に意識することはなく、チームの勝利のためにやった結果」と語り、主将を経験したことに関しても「自分はチームを引っ張るタイプの選手ではないのでチームが一体感を持つことを心掛けた」と振り返るなど、同選手が監督候補となっているのが納得できるような発言が見受けられました。

高橋選手は今も巨人の貴重な戦力であるだけに、監督という重責も同時に担うことができるのか。注目が集まります。

【10月24日追記】高橋選手の巨人への監督就任が正式に決まりました。現役を引退し、専任の監督になるとのことで、12球団では最年少となります。就任会見は10月26日に行われる予定です。

監督受諾に対し、高橋選手は「本日、渡辺最高顧問、白石オーナーに今季限りで現役を引退し、来季から監督をやらせていただくことをご報告しました。巨人軍の歴代監督は偉大な先輩方が務めてきました。そこに少しでも近づけるよう、覚悟を持って邁進します。巨人軍入団から18年間、選手・高橋由伸を応援してくださったファンの皆様には心から感謝いたします」とのコメントを10月23日に発表しました。(詳細は読売ジャイアンツ公式ホームページ「高橋選手の監督要請受諾について」をご覧ください)

【参考リンク】

日本野球機構による高橋由伸選手の成績紹介

読売ジャイアンツによる高橋由伸選手の紹介


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