神奈川で2番目に地価が高かった「日吉本町1丁目」、日吉の宅地は軒並み上昇 | 横浜日吉新聞

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神奈川で2番目に住宅地価が高かった日吉本町1丁目の32番地付近

神奈川で2番目に住宅地価が高かった日吉本町1丁目の32番地付近

2015年7月1日現在の神奈川県内における「基準地価」が9月16日に県から発表され、日吉周辺の住宅地価が軒並み上昇していたことがわかりました。常に上位にランクする「日吉本町1丁目」は今回、地価・上昇率ともに県内2位となり、日吉駅近くの住宅地価が高いことを示した格好となりました。

毎年9月中下旬に都道府県から発表される「基準地価」は、県内の工業地や商業地、住宅地など約920箇所の7月1日現在の地価を調査したものです。

今回、日吉の街では日吉本町と綱島西町が各2カ所、日吉町、箕輪町、下田町がそれぞれ1箇所の地価が調査されています。

日吉に関連する町の1平方メートル(㎡)当たりの地価は以下の通りでした。カッコ内の上昇率は前回2014年7月1日との比較です。住所をクリックするとグーグルマップで場所を表示します。

◆日吉版「神奈川県内住宅地の基準地価」(2015年7月1日時点)
1.日吉本町1丁目32-18:49万6,000円/㎡(上昇率:4.6%)※地価・上昇率とも県内2位
2.日吉本町2丁目16-14:34万6,000円/㎡(上昇率:3.3%)
3.箕輪町1丁目26-4:28万8,000円/㎡(上昇率:2.1%)
4.綱島西6丁目1-17:27万2,000円/㎡(上昇率:1.9%)
5.日吉6丁目3-14:26万6,000円/㎡(上昇率:2.3%)
6.下田町6丁目10-29:25万3,000円/㎡(上昇率:2.4%)

※参考1
地価・上昇率とも県内1位地点は「横浜市中区山手247-6」の50万円/㎡(上昇率:5.0%)
※参考2
横浜市の平均上昇(変動)率はプラス1.4%、川崎市は1.1%
※参考3
商業地では「日吉本町3丁目28-27」が33万6,000円/㎡(上昇率:1.5%)とのデータも発表されています

県内でも日吉本町1丁目の地価の高さは際立っており、上昇率も前回調査時の7位から2位まで上がりました。県内でもっとも地価が高い「横浜市中区山手町」との差は4000円となっています。

綱島街道から見たコーエーのビル「ジェミニ」(日吉本町1)

綱島街道から見たコーエーのビル「ジェミニ」(日吉本町1)は高い建物ではないが、丘の上に建っているためどこからも目立つ。この丘のさらに上が調査対象となっている日吉本町1丁目32番地。左側の木々の見えるあたりが箕輪町1丁目で、相互に行き来はできない。なお、歩道の白い壁は相鉄線直通工事の影響によるもの

調査対象となった「日吉本町1丁目32-18」は、“太陽と星座の壁画”で知られるコーエーテクモネットの「ジェミニ」と呼ばれる本社ビルに近く、マンション「ニチモ日吉第3コーポラス」付近にある丘の上の静かな住宅地です。日吉駅から徒歩5分以内の場所にあたります。

現在、この一角は箕輪町1丁目側とは切り立った丘で隔てられているため「袋小路」のようになっており、車や人の通行が少ないという特徴があります。
ただ、この先、相鉄線との直通運転で“地下鉄”が走ることにともない、箕輪町側から綱島街道へ抜ける道路の一部が封鎖されるため、コーエーのビル「ジェミニ」の東横線線路側に歩行者だけが通行できる通り抜け用の通路が整備されるといわれています。

慶應普通部の第二グラウンド付近の様子

慶應普通部の第二グラウンド(左側)付近の様子

一方、日吉で2番目に地価が高かった「日吉本町2丁目16-14」は、慶應普通部(中学校)の野球部などが使っている第2グラウンドのすぐ近くにある宅地で、日吉駅西口から徒歩10分ほどの場所です。

3位の「箕輪町1丁目26-4」は、「コーエー第2ビル」と「まいばすけっと箕輪一丁目店」の間の道を少し進んだ場所にある住宅地。ここも日吉駅東口から綱島街道経由で徒歩8分の好立地です。

神奈川新聞によると、神奈川の住宅地の平均価格は1平方メートルあたり17万3700円だといい、横浜の上昇(変動)率平均は1.7%でしたので、日吉で6つあった調査地点はいずれも上回る結果となっていました。

【参考リンク】

かながわ地価レポート(神奈川県庁)

地価のあらまし(横浜市分)


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